今回は、閑話の様な回になります。久しぶりに、のどかな感じにしてみたいです。
22話 家族サービス
おいしい茸が食べたい!!
行き成りですが、できれば椎茸を塩か、醤油で味付けしておき火で炙った物が食べたい。
ここはエルフの国で、自然が豊富、だから茸もいっぱいある。でも食用茸は、マッシュルームやえのき茸みたいに、それ自体に味が無い。
味というか、旨みみたいな物が感じるのも有るには有るが、調味料に使う少し辛い茸と、苦い薬にする茸、生臭い匂いの家畜用の茸など、調理に向かない。
その他は、結局毒茸だそうです。
こんな話になったのは、昨日の夕飯で水炊きにチャレンジした時、出来たスープに物足りなさを感じたのがきっかけです。
何が足りないんだろう?
旨み?・・・昆布入れた。魚の切り身入れた。干した貝入れた。青野菜入れた。迷宮の上層階の高級鶏肉入れた。カブ入れた。醤油入れた。
そう茸がない。えのき茸、しめじ、椎茸。
日も落ちていたので、村に買い物にもいけず、結局昨日はそのまま食べた。水炊きは美味しかったんだけど、母さんもアマリリスも美味しいって何回もおかわりしてたんだけど、俺だけはさらに美味しいのを知ってるだけに今一つだった。
ベットに入っても茸が頭のすみに残ってる。
そして今日の朝、冒頭の感じになっていた。
朝食を食べて直ぐ、エルフの国の首都に行き市場に直行する。
そこで茸を売っていた、露天商に美味しい茸を知らないか聞いてみた。有るらしい。
首都の北の街道を、20kmほど行った所の村で、何でもたまに美味しい茸が取れるらしい噂を聞いたことがあるそうだ。
露天商にお礼を言って、直ぐに飛び立ち1分ほどで、その村に到着した。
早速村人に聞いてみると、北西に行った森より北に生息する、茸の魔物で、たまにしか捕れないそうだ。地面に絵を書いてもらうと、茸そのものだった。大きさ50cmで、傘は赤色に白の水玉模様、足の変わりに体の下にイソギンチャクの触手みたいな無数の足?付き。
情報を仕入れて、一旦家に戻る。
最近、ラナ母さんが狩りで前ほど簡単に捕れなくなったといっていたので、新しい場所での狩りに誘ってみた。
「「まってて、直ぐ支度する!!」」
とみごとなユニゾンで、答えが返ってきた。
アマリリスも行くようです。
10分たったけど、2人ともまだ部屋でばたばたしている。時間が掛かりそうなので、自分でお茶を入れて待っている。
30分、まだばたばたしている。
洞窟奥でお醤油を作ってくれてる、スケルトンが出来上がった醤油を黒セラミックに入れて、倉庫に入れに来た。帰り際にスケルトンが、軽く手を振っていった。こちらも振り返す。
この家事・作業用スケルトン達、最近自我が出てきている。瞳の光も、アマリリスに召喚されたばかりは、真っ赤だったのが、今はオレンジ色になってきている。
スケルトン達は今、夜は外の胡椒畑と、この家の庭整備、昼は醤油製造と宝石原石の発掘をやっている。5体ほどはローテーションで家事をしてくれている。
睡眠不要、食事不要、呼吸不要、疲労無し、のスケルトン達にこの前、黒ビー玉で指輪を作り、光耐性をつけてあげておいた。間違って光に当たって消滅したらかわいそうだし。今は光に当たっても弱体化するくらいです。
こんなに長々考えていたけど、もう1時間過ぎた。音は減ってきたから、もうそろそろだと思う。
母さん出てきました。
・・・えーと。
とりあえず、母さんの姿を言うと、この前買ったばかりの、光沢のある白地にブルーの糸で風をイメージした刺繍をしたロングドレスに、黒ビー玉装備のフル装備に、迷宮で見つけた母さんと相性の良い効果のある装飾品オール装備。4属性増幅プラス魔力増幅のティアラと、光属性の弓まで持っていた。
・・・綺麗だけど、戦に向かう女神みたいに綺麗だけど、俺が母さんにあげた物を全て装備していた。
・・・ナニヲカリニイクノダロウ?
この装備、例えると、ラスボスに挑む時の勇者達の装備。それを聖白龍が装備しているって。
持っている弓で、茸の魔物に攻撃したら、魔物が住んでる森林ごと1発で確実に消し飛びます。
それにロングドレスて、・・・狩りの格好じゃないし。
突っ込もうとしたが、ニコニコと擬音が聞こえそうな、母さんの満面の笑顔に・・・負けた。
こうなるとお約束がありそうで怖い。
アマリリスが出てきた。
・・・やっぱり。
やはりこの前買った、光沢のある黒の生地に金糸と銀糸で風雪をイメージした刺繍を施したロングドレスに、母さんと同じデザインの黒ビー玉装備フル装備、迷宮のアマリリスに合う装飾アイテムオール装備に、ミスリルの魔法増幅タクトに七色の羽飾り付きカチュウシャ装備。
・・・綺麗です。黒のワルキューレみたいで綺麗ですよ。
この世界に、ラスボスが居るかしらないが、この2人が来たら土下座して許して下さいと泣いて謝ると思う。
・・・は!もしかして2人は隠しラスボスか?
って言って現実逃避している内に両腕を2人にホールドされて外に向かう。
視界の隅に、醤油を置きに来たスケルトンが、視線を向けずに全身の骨を細かく振動させカタカタ小さな音を出していた。あいつ、笑ってるな。
今度ぜってー仕返ししてやる。その白い骨に落書きしてやるぞー!
こうして外に出て、首都の北の村に転移して(連行されて)いった。
北の村について、まだ9時ぐらい今日は特に予定も無いので、歩いて向かうことにした。
始めの頃、この両腕ホールド状態の時、トイレに行きたくなったと言ったら、腕を放してもらえずそのまま2人係で、俺のようをたそうとしてくれたので家に転移して、急いでトイレに駆け込んだのを思い出した。
3人で、北西に向かって歩いているけど、見渡す限り魔物の反応が無い。魔法を可能な限り広げて見ると、調度俺たちを中心に魔物の空白地帯が出来ていた。
分かった。
俺は赤ちゃんの頃から、気や魔力を自分の中に閉じ込める?練習を積んできたので、自分より弱い魔物が逃げ出すことは無い。でも母さんやアマリリスはそんなことをやったことが無いので、魔力を感じた2人より弱い魔物が逃げて行ってると思う。
早速2人にやり方を教えてみる。
2人を俺の魔力で優しく包み、念話の応用で俺がやってる練習のイメージと、方法を伝え、やってみてもらう。この方法だと、物事を伝えるのがとても楽に、正確にできる。
元々魔力を手足のように扱う2人なので、10分ほどで簡単に出来るようになった。
俺の幼い日の努力って・・・。
2人には、これをしていると弱い魔物に出会うこと、いちいち襲われること、を伝えておく。
再度出発!
今度は魔物たちも逃げていない。
3人で話しながらのんびり向かう。
ちなみに、何度か3人での状態でこの腕ホールド状態を言ってるけど、俺より身長の高い2人に、腕を抱え込まれて柔らかな胸を押し付けられた状態だと、俺の足は地面から5センチほど離れてる。
2人なら問題無いが、それでも魔法で俺の体重は浮かせてある。
早く大きくなる為、やぎ乳?は毎日愛飲している。
のんびり歩いても、2時間弱で目的地の森に着いた。
2人の長身と、長い足からの歩幅と、疲れ知らずの体力で簡単に着いた。
もう少ししたら、昼時なので早めだけどお昼にすることにした。
母さんとアマリリスに、1匹ずつ茸の魔物を捕ってきてと頼み、俺は昼食の準備をする。
土魔法で竈を作り、闇からまきを出して火を付け、黒セラミックの鍋をかけ、葉野菜、芋、カブ、玉ねぎ、火で炙った肉を一口サイズにブロック状に切り投入。
刻んだトマトと塩、胡椒で味を調え野菜、お肉ごろごろトマトスープの出来上がり。
灰汁もしっかり取ってあるので結構いける。
ドーン!と音が離れた所から聞こえてきた。・・・もう少し掛かりそうなので、パンを出し、バターと刻んだ香草をぬり火で炙って食器に乗せておく。
母さん達が戻ってきた。
母さんは木に、茸の魔物を刺して肩に担いで、アマリリスは魔物の傘を鷲づかみにしていた。
母さんの捕ってきた分はそのまま塩焼きにしてもらい。アマリリスの分は、俺が調理することにした。
まずは、食べられなそうな触手の付いた所を切り落とし、黒セラミックで鉄板?を出してバターをひき、本体をスライスしてソテーする。そこに塩、胡椒で簡単味付けで終わり。
母さんとアマリリスを見ると、茸の魔物を木に刺さったまま塩を振って、くるくる回しながら火で炙っている。
・・・母さん、アマリリス涎ふいて。
魔物から鳥の焼ける香ばしい匂いが漂ってくる。・・・鳥?
とりあえず、昼食です。3人揃っていただきます!
茸の魔物、すごくおいしかった。食感が良く、旨みが溢れ、ジューシーで。
でも何で鳥味なんだ?それも最高級地鶏のような旨みたっぷりの味。
チクショー!!これもネタ魔物か?
なんかとってもくやしい。何かに負けた気がした。
昼食後、何もする気が起きなかったので、近くの木の根元に寄りかかり昼寝することにした。ぽかぽか陽気に、そよぐ風。
母さんが右に、アマリリスが左の俺の太ももに頭を乗せて、寝始めた。フツー逆で15歳の俺が、2人に膝枕してもらうんじゃないのか?
気持ちよい風が吹き抜けていく。
まあいっか。
2人を見ていて、そっと手を伸ばし、2人の頭をなでながら、優しく魔力で包んであげる。
2人の満足そうな、気持ちよさそうな顔を眺めながら俺も眠りに落ちていった。
夕方肌寒くなったので起きたら、光の大精霊のフィースが俺の両足の膝を枕にして寝ていた。なんで呼んでもいない奴がここに居る?
この後3人が起き、氷点下の世界が広がった。
2時間説教が待っていた。フィースの野郎はさっさと消えていたので、俺1人です。
この日は家に入れてもらえず、外で寝ました。
余談ですが、椎茸発見した。魔の森の弱い魔物で枯れ木の魔物が居たのですが、そいつの体から生えてる茸が椎茸そのものでした。
エルフの村の近くの森に、その魔物の死体を置き椎茸が今ではいつでも食べられる様になりました。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。