前回の予告どうり、サブキャスト登場させます。今回以降、少しずつ会話がふえていきます。
11話 新たな家族?
今日は、午前は生活用品を雑貨屋に納品して、母さんとお昼を食べた後、最近のマイブームの洞窟探検を午後しようと思う。
前回は、大体100mほど探検し進んでいる。
これの楽しいのは、偶に水晶や、エメラルドなど発見できることがうれしい。良い物が有れば母さんの装飾に加工するのも良いかもしれない。
さて、今日はどんな発見があるか楽しみです。
今、洞窟を探知の魔法をかけながら進んでいるが、昨日は無かった魔力の反応を感知していた。がなんか、揺れるような感じで変。
近づくと黒い闇?が揺らめいているような、変な物を発見!高さ2m横幅1mで、なんだろこれ。
ラナ母さんに聞いてみる。
『母さんなんか変なの有るけど、これなに?』思考とイメージを一緒に送ると母さんから、返信がある。
『これは、迷宮の様ね。』
と教えてくれた。自然に発生する迷宮は、時間と共に大きくなっていき、中の魔物も時間が経てば強くなっていく。中の魔物は倒すと、部分的にアイテムを落とし核となる魔石がでる。同じ魔物なら外より多く経験値と生命力を吸収できる。迷宮の一番奥に、ボスか核になる物がありそれを倒すか破壊すると迷宮が消滅する。発生した始めが、今の状態でここから固定化し入り口が大きくハッキリしていくようです。
今ならまだ出来たてで、中の魔物も雑魚しかいないのでがんばれと言われた。
『母さん、行ってきます!』
出てきた魔物は緑スライム・赤スライム・青スライム・大アリ・大コウモリなどここらで出てくる魔物で、5歳で補助無しで倒した奴らと、スケルトン・ゴースト・ゾンビ・ミイラ・大スケルトン・紫ゴースト・犬ゾンビ・紫ミイラでした。アンデット系は、生だと気持ち悪いのと臭いのとで火炎系や、光系の魔法で瞬殺しました。
母さんは、小さい迷宮みたいな事をいってたが、洞窟タイプの通路距離1Kぐらい有り、魔物の総数500体ほどいた。
採れたアイテムは、大小魔石500個、アリの甲殻30個、コウモリの羽60枚、スケルトンの骨200個、腐った肉150個、瓶入り紫の液体70個、大スケルトンの骨15個でした。一応全部回収したが、不思議なのはスケルトンなど武装している魔物の武器なども、倒すと消えてしまうのは不思議だった。
たぶん一番奥・・・なんで扉が有るのか突っ込みたいが何かに負けるのがいやで無視して・・・から、今までで大きな魔力が感じられた。扉の前で気を体に巡らし、魔力で濃い魔力障壁を体に纏い、黒椿と黒桜をバット状態で構えて扉を開ける。
まずは、ぼろいローブを纏った木の杖を持ったスケルトンを発見。身長は170cmほどで、目は黄色く光っている。・・・黄色?ここまで出てきた魔物は全て赤い光る目をしていたし。
不思議に思い、探知を上げながら2歩近づくとスケルトンの顔が上がっていくと同時に目の色が赤色の光る目に変わっていく。そしてほんのわずかな念話が届く。
『逃・げ・・・・・・・・。』
目が完全に変わると同時に、土水風火の魔法が飛んでくる。魔法は黒桜の魔力吸収で吸い取る。無駄と思ったか、魔力を地面に流し、大スケルトンを10体ほど召喚?してきた。
魔法は、黒桜で、大スケルトンの攻撃は簡単なステップで全てよけ、黒椿の炎撃で叩き潰していく。
この間も、奥のスケルトンを観察すると、おかしな事に気付く。
このスケルトンに2種類の魔力を感じ、後ろの艶のある20cmほどの石から魔力の糸が伸びている。
(とてつもなくあやしい・・・)
と思ったらすぐ実行!
右の大スケルトンを火炎魔法で燃やし、左の大スケルトンに蹴りと、黒椿の炎撃を叩き込む。そこに、杖もちスケルトンから氷の槍が飛んでくる。右にステップしてかわしながら、上方にジャンプし黒桜の魔力吸収攻撃を叩き込み艶の有る石を砕く。
サイドステップしながら観察すると、杖もちスケルトンの目が黄色に変わりながら前方に倒れていく。ステップして床にぶつからない様に受け止め、スケルトンが砕けるのを防止してから、観察すると目の光が消えかかっていて、魔力もなくなりそうになっている。
迷宮は消え、杖もちスケルトンと大スケルトンの骨が残り、元の自宅の洞窟奥、迷宮に入った位置に出てきた。
別に、関係のあった命では無い。・・でも、逃げるよう心配してくれた命が消えようとしている。
この世界で、いつの間にか身に付いたこと。殺されそうになったら、殺す。助けられたら、助ける。攻撃されたら、攻撃する。そして、心配されたら、・・・・心配する。そう、この世界は死が身近に有り、気を抜くと自分が殺される厳しい世界。
だから・・助けられるかやってみようと思う。
そこから、自分の魔力を、杖持ちスケルトンの核と思われる左胸にどんどん注ぐ。
全量の半分を注いで変化が出始める。内臓が出来始め、骨に肉が付き始め、脳、目玉、舌、のど肉どんどん肉体が出来ていく。
思っていたのは、骨が元気に立ち上がるのを想像していたので、少し・・大分混乱する。死体が白骨化するのを早回しにして逆回転している様ですごく・・・グロイ・・・。
俺の全魔力量の4分の3を過ぎ、魔力の注入が穏やかになってくる。ここまで来ると髪や皮膚、爪なども出来てそろそろ、終わりのようです。
結局、全魔力の5分の4ほど注入してとまりました。
出来上がり?は、黒い長髪で俺と同じ色、細い首筋、肌は病的な白、手足は細くあまり筋肉質ではない。身長は170cmほど。
まぶたが震えて開いていく。金色の輝く様な目。
そして、考えないようにしていたけど、胸の大きな2つのふくらみ。
・・・・・・・何で・・・女の人になるんだろう????
混乱している隙に、腕を回され、・・・・大人のキスをされてしまった。
真っ白になった意識で考える。前世から32年、初めてのキスが、すごい超美人だけど、もと骨って喜ぶの?悲しむの?
長いキスを終えて、唇が離れるとき唾液の糸を引きながら、潤んだ瞳で、上目遣いに聞いてくる。
「大丈夫?マスター。」
「マ・・マスターって・・何?。」
「はい、私はマスターの魔力によって、助けられ、大量の魔力によって存在を上位種に作り替えられたもの。マスターは、ある意味、私の創造主となります。」
「創造主って、どうして?」
「もともと私は、アンデットのリッチでした。ですが、私の消滅間際にマスターの魔力によって、救われ、新たな肉体で本来のランクアップ先の先、冥府の王という冥界の精霊のような存在となりました。やり方としては、変則的な召喚に近いものになります。」
だそうだ。
混乱が収まるまで、この人?とポツリポツリと話してみる。
分かった事をまとめると、最初のキスで俺との魔力の繋がり(パス)を造ったこと、これにより考えることがやり取り出来、呼ばれると俺の影から出ることが可能になったこと。魔法は光と神聖魔法・精霊魔法以外殆んど使用出来ること。アンデット系魔物を召喚可能なこと。冥界の神の加護が有り、昼の日のなかでも活動可能で、特に夜は昼の2倍の力になる事。
名前をつけてほしいといわれたので『アマリリス』と付けました。
話の最後に、アマリリスに
「肉体ができたので、マスターの子を産むことも出来ます。(ポ)」
と言われた。
13歳の肉体の俺にどうしろと言っているんだろうか、この女性は?さっきも言ったが、骨状態を知っている俺には、とってもびみょーな気持ちです。
・・・・疲れた。・・家に帰ろう。
来た道を戻りながら、念話で母さんに話していたので、無事挨拶をすませ、アマリリスはこの家の1員になった。
夕飯時だったので、食事の支度をしていると、アマリリスが興味深そうに見ていたので、聞いてみると、人間の食事が初めてだそうで、食べて喜んでいた。
アマリリス「ア~ン」はやめて。・・胸を押し付けないで。
母さん、1mの焼肉で「ア~ン」はやめて。
風呂に入ることに。
母さんが入りお湯がいっぱいになると、俺が入っていたが、忘れていた。と言うか、現実逃避していた。
今日からアマリリスが入ってきた。さっきまで、アンデットなのでもちろん羞恥心は無い。
全部見えてしまった。
あまりの綺麗さに一瞬で記憶してしまった。すぐ目をそらしたが、とても危険でした。どのくらいかと言うと、20歳の俺が見たらミイラになるまで、猿になる自信が有るくらい。
とりあえずアマリリスは服は、リッチの時のローブしかなかったので、おれのベットのシーツを肩で縛り、腰で皮紐で止めてもらいました。なんかローマの衣装っぽい。
明日1番に、洋服を揃えよう!
さて寝ましょう。
ちょっとまて、母さん、なんでだっこなん?
何で、アマリリスは涙目なん?
俺の、頭の上で何かの火花が散ってる気がする・・・。
寝よ。お休みなさい。
設定で考えると、アマリリスの方がラナ母さんより強い事になります。
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