5話 生活改善
転生してから、3年たちました。
魔力の有る世界の為か、いろいろ地球と違って今でも毎日が新しい発見ですごく楽しい。
まずは言語から。やっぱり言葉は通じなかった。ラナ母さんは、白龍なので言葉が発音できないので、念話ではなしているから問題無いが、言葉が話せないのはまずいので、エルフの村の村長さん(一番暇そう)に教えてもらった。
文字はローマ字のように子音と母音の組み合わせで、文章は、日本語のように並び順になっている様です。良かった英語のようだったらどうしようと思っていたので安心した。ちなみに、英語は赤点でした。
数字は10進法で、通貨の単位はクラム(C)、1Cは1銅貨、100Cで1銀貨、1万Cで1金貨、100万Cで白金貨となってるそうで、1Cは大体地球で10円ぐらいの価値みたいだ。この2つは、この世界では共通だそうで、普通に神様や精霊などの世界共通の存在がいる為に、こうなっているのではないかと思う。
ちなみに、方言や物価の違いは当然ある。
あと、気の使い方で強化に使えるのは分かっていたけど、使った翌日は、すごい筋肉痛になるのが追加で判明した。無理やりパワーを引き出すので当たり前といえば当たり前でした。体もできていないしね。
次に、魔力だけど念話の応用で面白い使い方を覚えた。念話の要領でこれでもかってくらいに薄めた魔力に、知りたいという意思をのせて自分を中心に放射すると、届いた範囲でレーダーのように使えるようになりました。1度会ったことがある魔物ならそれも識別できた。今のところ、半径50mほどカバーできます。
土魔法で以前できた黒いセラミック?で日用品をつくって使ってる。包丁や、スプーン、フォーク、お玉や、つぼに、皿など、金属で作っていたものは錆びなくて丈夫だし、土で作っていた物はより頑丈になったと、エルフの村で人気である。いつもお世話になっていたので、日用品セットにして各家庭に配っていたが、全家庭に配り終わるとリピーターがでたので、長老さんに相談して村の雑貨屋さんに卸す事にしました。
スプーン5C(50円)、包丁20C(200円)などで格安にしておいた。このくらいなら雑貨屋さんにも十分利益があり、みんなに安く使ってもらえる。
この値段安すぎると思うかもしれないが、原料はそこらへんの土や石だし・・・。
光魔法では、転移の魔法が出来るようになった。やり方は結構簡単で、知っている風景を思い浮かべながら、光で自分や送る物を包む。その光から糸を伸ばし糸の先を調べてから、一気に糸を通る感じです。
移動がとっても楽になりました。ちなみに、移動先を糸の先で調べないと、魔物の前や、崖の上、空の上、土の中などに移動するかもしれない。難点は行った事のあるイメージのはっきりする場所しか行けないことです。
闇魔法で、追加でわかったことはまず、生き物を入れると、出したときミイラになってしまう。死体は物扱いで、入れた時の状態ででてくる。熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たいままなのはうれしい。俺が出した魔法だからか、生きているものなら俺の魔力で包めば中に生きたままで入れられるのもわかった。あと、レーダーの様にして闇の中に魔力を向けると、入っている物が頭に浮かぶ事もわかった。
容量だけは、不明である。一応試したが、20m級の大木を50本入れてもなんとも無かったので、断念しました。この木はあとで乾燥させて、材木やマキにしようとおもう。
マジックアイテムが作れるようになりました。これは偶然だった。ラナ母さんに、
『3歳になるなら狩を覚えないとね。』
と言われたのがきっかけで、母さんのご飯の時、魔物の牙や、角、皮など武器や防具に加工できそうな物を取っていてもらった。魔力で加工できないかと一本の角に魔力を通すと魔力が吸われる感覚があった。好奇心で魔力がどこまで入るか試したら、黒いビー玉が出来た。
他の角もやってみる。今度はソフトボールぐらいの黒い玉ができた。もう1個やってみる、ピンポン玉ぐらいの黒い玉ができた。
この玉を調べて面白い特性を発見。3つ位まで形を覚えさせられ、覚えた形の変更はほんの少し魔力を流すだけである。意識しながら魔力を流すと特性が付加できる事に気づいた。
黒玉3個をまずは、1つにしてから【進化】を付加しそれを2つに分けて、片方に【斬撃強化】、【体力吸収】をつけた、もうひとつは、【斬撃強化】、【魔力吸収】を付ける。形は両方とも十手とアーミーナイフの2形を記憶させる。
出来た。たぶん進化型の双剣になるのではないかと期待する。使い方はそのまま殴っても良いが、腰に装備時十手タイプで、攻撃時ナイフタイプにしようと思う。
進化する武器は男のロマンだ。
この武器を作るのに、10日かかっています。進化を付加するのに5日、斬撃強化がそれぞれ半日、吸収系がそれぞれ2日かかった。強力な物ほど時間がかかった。
鎧は、所詮3歳児なので重いと動けないので8mの双頭の蛇皮で胸当てと小手、膝当てにした。
実は母さん、たまに怪我をする。
エルフの村を襲う魔物と戦った時や、ご飯を捕りにいったときだ。
ラナ母さんに内緒で造って見る。
体が大きいだけに使う量の黒玉を作るのがとってもしんどかった。造ったのは以下の品々。
ネックレスは細かい細工を入れて形は、クレオパトラが付けるようなやつ。魔力を流すとブレストアーマーに、首から額までをガード部分のパーツの付いた鎧に変形する。付加は、【強固】、【魔法無効】、【重量軽減】です。
腕輪2個細工入り。魔力を流すと小手になりレイピアの様な1.5mの刃が手首から出ているタイプに変形する。付加は【刺突強化】、【強度強化】、【重量軽減】です。
アンクル2個細工入りは、【速度上昇】、【強度強化】、【重量軽減】付のレッグアーマーに変形します。
全て同種の加工をして、お揃いの装備にしてデザインに注意しました。ちなみに全てに重量軽減が付いているのは、変形しても質量が変らない為、アクセサリーとしては少し厚めで装備品としては薄めのものになり、重さが気にならない様にする為です。全部作るのに3ヶ月かかった。
ついでに自分用に、母さんと同じ系統のネックレスを作り、【状態異常完全無効】を身につけている。
今日、母さんに使い方を説明してプレゼントしてみた。
ラナ母さん、エルフの村全員に見せて自慢するのはやめて・・・。エルフさん達、そんな生暖かい目で俺を見ないで・・・。それと母さん・・・、寝る時は外そうよ・・・。
そんなこんなで、初狩の日。
装備OK。洞窟近くの広場に来ています。俺の後ろには母さんが付いてみていてくれます。転生後初めての俺の獲物は・・・。
緑スライム 80cm
物理攻撃が効きづらく、真ん中の核が壊れると死ぬそうです。経験の為に、魔法使用禁止にして、武器だけで倒せとの母さんの指示です。
良し!行くぞ!
トテトテトテトテトテ・ペシ!コロコロコロコロコロパタ・・・。
『・・・・・・・!!・・・グフッ!!!!!!』
実況いたします。俺、スライムに向かっていく。スライム触手で攻撃。俺の額にヒット。俺後ろに勢い良く転がる。俺止まる。
母さんは見守る。笑いをこらえるのに失敗。
母さんを見てみる。
こちらに背を向けて、肩が震えている。
・・・・・・・・。
やめた。気は使うことにする。
足に気を流し、スライムに向かって突っ込む。先ほどの3倍ほどのスピードが出る。
突っ込むとスライムから2本の触手がふるわれる。左手のナイフでまとめて2本の触手を切り飛ばし、右側に周り込む。そのまま、右手のナイフで核の上部を切り裂き、左のナイフで核を突き刺す。
パキッ!
ナイフを引き抜くとスライムのゼリー部分がとけていった。
何かが少し、体に入ってくるのが分かる。
この世界の法則で、魔物を殺すと経験値や生命力が手に入り、体と心が強化されていく。魔物は、世界に自然発生する迷宮と神の創った迷宮に存在し、吸収率は迷宮の魔物の方がより多く吸収でき、神の創った迷宮は一番の吸収率をほこる。
ただ、吸収の限界は一般でLv200が限界で、人間の過去最高はLv470だったそうです。エルフの長老さん談。
初めての感覚に戸惑いがあったが、とりあえず、次のスライムに向かう。
今日の狩は、スライム4匹、角ウサギ3匹でした。角ウサギの角を切り取り、足を木に吊るして首を切り血抜きをしながら、皮を剥ぐ。腹を捌いて内臓を抜き、魔法で水球を出しそこで内臓をきれいに洗浄する。内臓をウサギの皮に包んで、闇の中に肉と内臓をしまう。
一通り処理が終わったので、母さんの方を見てみる。
白龍が倒れて痙攣していた。
母さん・・・・・・・・・・・笑いすぎ。
ラナ母さんが帰ってきたのは、朝方だった。
この回で説明回わひとまず終了いたします。以降はストーリーに移行します。
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