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転生6ヵ月から1年までの流れです。あまりネーミングセンスが無いのは大目に見てください。
4話  魔法って楽しい
 やっと、ラナ母さんが採ってきたご飯も小さく刻めば食べれるようになってきました。火で炙ってからだけどね。

 この世界の事も情報が少しずつ仕入れ中。

① 1年が12ヶ月 1ヶ月30日 1年360日 地球より5日少ない

② ここの山はエルフの国(エルドリア精国)の南西の外れ近くにある。

③ 西は龍人のドラゴランが有り、南は数ある人間の国で2番目に大きいトスラト皇国がある。ちなみに、どこも戦争はしていない。魔物の存在が抑止力になっているらしい。

④ 北と東は海だそうです。

⑤ 位置的にロシアぐらいの緯度にある国だが、住んでいるのが、精霊に好かれるエルフの為比較的に温暖な気候である。その為森や、林が深い。

⑥ 大陸の内陸部は、魔物の数や強さが高くなっていくので、中心にたどり着いたものがいない。

 など、分かってきた。


 さて、まだ体が思うように動かせない俺としては、ラナ母さんが浮かせて移動してくれる魔法が使えないか、やり方を聞いてみる。母さんは、本能的に魔法が使えるみたいで、根気良く質問していく。

 要約すると、初めに対象物を魔力で包むか必要魔力をだし、詳細に過程をイメージし、魔力がそのイメージを具現化するらしい。
 このときイメージが詳しいほど、威力や効果が大きくなるらしい。水を出すとき、そのまま水をイメージするより、水素と酸素が結合して水ができる様子をイメージしたほうが、できた水玉が、1.5倍ほどちがっていた。
 あと、イメージした現象を起こすのに魔力が足りなければ不発となるそうです。

 まずは、洞窟にある俺と同じくらいの石で実験。落ちたらいたそうだし・・。

 最初は石を上下の動かすことから始まって、次に横向きに左右に動かし、前後、斜め、8の字、スラローム、急制動と動きを複雑化させていく。やってて分かったが、動かしている間中魔力が駄々漏れ状態になる。これは、魔力トレーニングの重要性が再認識できた。



 転生してから、早1年。

 今日は、ラナ母さんとピクニック、アンド初めての攻撃魔法実験です。ここまで、時間がかかったのは、1日中飛んでも、大丈夫な魔力量になるまでまったのと、ラナ母さんと逢って1年ということで、たまたま節目だったためです。

 なんとなく分かっていたけど・・・。たしかに、ラナ母さんは前日からそわそわしていたし、今日は、朝暗いうちから起きて空見てるし、テンション上がってるなとおもってたし・・・。俺も不用意に

『競争しよう!』

 とはいった。でもね、今日初めて外の空を飛ぶ子供を、ぶっちぎって飛んでくってどうよ?

 ラナ母さん、テンション上がると大人気ない。
 また1つ俺は賢くなった。


 俺たちの家(洞窟)から南西に20kmはなれたところにある、山にきました。ここならどこの国の領土でもなく、強い魔物がいても母さんがいるのでほぼ安心。ということで今までイメージトレーニングしかしていなかった攻撃魔法の練習場にしました。

 まずは、母さんの手に乗って(まだ2つ同時に魔法を使えない為)火の魔法からやってみる。まずは、手に魔力をだし、火の玉をイメージ・・・・。あれ・・?。火の玉が白い?とりあえず山頂に向かって撃ち出してみる。

 キュイン!!

 発光して、光が収まると山頂が10M縮んでいた。ボウルの曲面の様に窪んで、面がガラス状になっていた。ここまで熱気がくる。熱い!周りに引火してるし!

 あわてて、水の玉を作ってみる。・・・・なんかドライアイスみたいな玉ができた。撃ってみる。

 キン!!

 ・・・・・・・・火まで氷ついた・・・・。絶対零度?

 母さんに聞いてみる。曰く、魔力が濃すぎるのでは?とのこと。

 今度は魔力を薄めるイメージで火の玉を作ってみる。青白い火の玉ができた。魔力をカットしてけしてから、もっと薄めて火の玉を作ってみる。普通の火の玉になった。山頂に撃ち込む。凍った山頂を溶かさないと寒くて降りられない。解凍まで50発近く撃ち込んだ・・・。しんどい。

 やっと降りれた。

『ラナ母さん、少し早いけどお昼にしよう・・・・・・・・』

 振り向いたら、すり鉢状になった底に、氷が解けてお湯になり溜まった湯船に、気持ちよさそうな白龍の姿が。

 母さんはお風呂好き。俺はまた1つ賢くなった。


 気を取り直して、ラナ母さんが自分のお昼を狩にいってるので、今のうちに土魔法をやってみる。
 地面に魔力を流し、壁をイメージ。目の前に20mぐらいの正方形のつるつるの壁が出来た。厚みが2mあった。母さんに爪でひっかいてもらった。傷がつかない?・・・セラミック強化版?よく分からない。もう一度、壁に魔力を流して壁を消し、さっきの薄い魔力で壁を出す。今度は2mほどの厚み10cmの岩の壁ができた。

 お昼前はここまで。


 ラナ母さんがけっこうデカイ魔物を2匹捕ってきた。ラナ母さんあんなに食って太r『キッ!!!』
・・・・・・怖!!
『ラ・・ラナカアサン・・・キレイ・・・ビリュウ(美龍)サンダネ・・・』

『ニコニコ』

 女性は種族関係なし。今日は、けっこう賢くなった。


 ちなみに、この世界の魔法は、火、水、風、土、光、闇プラス各種複合魔法だそうです。

 ご飯も食べて、お腹も落ち着いたので風魔法からスタート。
 まずは、薄い魔力で風の玉をつくり木に向かって撃ち出す。ゆれて木の葉が落ちてきた。今度は鎌みたいな風の刃をイメージ、10cmぐらいの木の枝に撃ち出す。スパッと切れた。

 次は光魔法。薄い魔力で手の上に光の玉を作る。10cmほどの光の玉が出来た。周りを見回し、上見て、下見て地面に撃ち込んでみる。

 キュポッ!!

 10cmの穴が出来た。覗いてみる。

 ・・・・・ゴ・・・・ゴゴ・・ゴゴゴゴッドパアーーン!!

 びっくりした!びっくりした!びっくりした!!地下水が噴出した!!

 ラナ母さんが生暖かい眼差しでこちらを見ている。・・・・はずかしい。

 地面に魔力を流して10cmはばの10mの杭を作り、地下水の出ている穴に撃ち込む。白い火を出して表面を溶かし、地面に魔力を流し杭と地面を溶接した。

 さて次は、闇魔法です。薄い魔力で闇の玉を作ってみる。10cmの真っ黒な玉ができた。20mぐらいの大木に撃ち出してみる。何の音もせず10cmの穴が開いた。覗いてみると、20mほど先までまっすぐ穴が開いていた。もう一度黒い玉を出して鞭状にして穴の開いた木に打ち付けてみる。黒い部分に触れた所が、消えている?

 黒い玉をもう一個出す。玉を引き伸ばして木を包んでみる。木が消えた?黒い玉を振ってみる。

 ドウーン!!

 さっきの木が出てきた。今度は石を拾って、黒い玉に放って見ると、玉の中に消えた。一度玉を消してから、もう1度出してみる。出した玉を振ってみると、さっきの石がでてきた。4次元的なやつ?
これも要実験である。

 日も傾いてきたので、帰宅することにする。

 帰りは、母さんと追いかけっこした。

 母さん、捕まえた後3次元機動するのはやめて・・・・。

 ちなみに、この日の記憶はここまでしかありません。
気づいている方いるでしょうか。主人公はすでに人外に突入しはじめています。転生してから1日3・4%成長すると毎日朝を100%とすると、1月で3倍になります。1年で転生した日の魔力の53万倍になる計算です。ただスタートの魔力がすくないですが。
ちなみに、主人公の不幸は母親が白龍で、無意識に母親を基準にしていることと、本人がRPGではボス系を倒す時その時点で最大限にレベルを上げる地道さを持っている事(裏設定)にしています。


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