【石橋英昭】食文化を通じて日韓友好を進めようと20日、仙台市青葉区のホテルで駐仙台韓国総領事館が「韓国キムチフェスティバル」を開いた。

 仙台白菜500株など県産の食材を使い、韓国から来た講師の説明を聞きながら、市民200人が真っ赤なキムチを漬けた。石巻市の仮設住宅から来た澤里しづえさん(63)は「大勢でわいわい言いながら漬けるのが楽しい」。

 日韓関係は緊張が続く。さらに韓国は福島第一原発の汚染水漏れを受け、宮城など8県の水産物を禁輸にしたままだ。李凡淵(イボムヨン)総領事は「みんなで一緒に漬け、分け合うのが韓国流。両国の人がともにキムチを作ることが信頼関係のスタートになる。宮城の食べ物が安全だということも韓国の人に伝えたい」と話した。