猪瀬知事:「徳洲会」から5000万円受領 「記憶はっきりしない」 不自然さ目立つ会見−−一問一答 /東京
毎日新聞 2013年11月23日 地方版
◆便宜供与を図るつもりはまったくないから、そういう認識もなかった。ただ短期間の借り入れだったということと、急な話だったので、思慮がなかったかもしれない。
−−徳洲会は都内でも病院事業を展開している。先方から「病院を頼む」といったような依頼はあったか?
◆それは100%ない。
−−現金はいつ返却する予定だった?
◆昨年12月の知事選後すぐに返そうと思い、今年1月には「お返しします」と伝えていたが、先方の事情でできなかった。妻の病気や五輪招致活動が重なり、延び延びになっていたが、9月に秘書を通じて返却した。徳洲会を巡る報道が時期的に重なったのはたまたまだ。
−−最初にあいさつに行った徳田虎雄前理事長とは初対面ということだが、そういう相手から大金を借りることに不安はなかった?
◆やはり少し戸惑いがあった。だから、返すことが前提で借用書も作った。現金はお返ししたので、借用書もこちらに戻してもらった。
−−都民に言いたいことは。
◆当時は知事の後継に指名され、てんやわんやの時期だった。返却が遅れたのは不手際で、大変申し訳ない。いかなる政治団体や利益団体とも特別な関係を持つことはない。皆さんにご迷惑を掛けたことをおわびしたい。
〔都内版〕