猪瀬知事:「徳洲会」から5000万円受領 「記憶はっきりしない」 不自然さ目立つ会見−−一問一答 /東京

毎日新聞 2013年11月23日 地方版

記者会見の最中、汗を流しながら質問に答える猪瀬直樹知事=都庁で22日午後3時45分、梅村直承撮影
記者会見の最中、汗を流しながら質問に答える猪瀬直樹知事=都庁で22日午後3時45分、梅村直承撮影

 昨年12月の知事選前に医療法人「徳洲会」グループ側から現金5000万円の資金提供を受けていたことが発覚した猪瀬直樹知事は、22日の定例記者会見で「選挙資金ではなかった」と繰り返し強調した。だが、金銭のやり取りを巡って細部を問われると「記憶がはっきりしない」などとかわし、不自然さも目立った。会見での主な一問一答は次の通り。【和田浩幸、竹内良和、川口裕之】

 ◇一問一答

 −−徳洲会側から提供された5000万円は、いつどこで誰から受け取ったのか?

 ◆昨年11月中旬ごろ、石原慎太郎前知事の後継で知事選に立候補することになり、さまざまな団体にあいさつに行った。徳洲会もその一つだった。先方から資金提供の申し出があり、後日、僕個人が借り入れる形で、徳田毅衆院議員から現金を受け取った。場所はすぐには思い出せないが、議員会館だったかもしれない。

 −−選挙のあいさつで行ったなら、選挙のための資金提供にならないか? 知事選の運動資金収支報告書に記載すべきだったのでは。

 ◆これは選挙資金ではない。結果的に選挙運動は僕の預金だけで十分だった。お金には一切手を付けていないので、通常の個人の借り入れと認識している。借り入れは僕と(病死した)妻しか知らず、選挙責任者や会計責任者には知らせていなかった。ただ、都条例に基づく所得・資産報告書への記載を忘れていたので、今日訂正した。それは大変申し訳ないと思っている。

 −−条例に反する行為について、責任を取る考えは?

 ◆自覚がなかった。こういうことは初めてだったので今後はミスがないようにしたい。

 −−選挙資金でないなら何の目的で5000万円も借りたのか。

 ◆先方から申し出があったので、断るのは失礼だと思った。とりあえず預かったが、結局必要がなかったので返したということだ。借りるべきではなかったが、選挙の素人だったので、この先、何が起こるか分からなかった。個人の借り入れを持っておくことで少し安心するところがあったのかもしれない。

 −−持っていて安心するのなら選挙資金になるのでは。

 ◆必ずしもそうじゃない。選挙で仕事がなくなるわけですから。それまでは零細企業の経営者みたいなものだったから、銀行にもよく借り入れをした。

 −−無利息で借り入れると、便宜供与を図った場合、贈収賄に問われる可能性もある。

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