読売新聞 11月24日(日)10時10分配信
中国が尖閣諸島上空を含める形で防空識別圏を設定したため、日本政府は警戒を強めている。
23日午後、政府は首相官邸で外務、防衛両省など関係省庁の局長級会合を開き、対応を協議した。防衛省でも小野寺防衛相や岩崎茂統合幕僚長ら幹部が急きょ集まった。小野寺氏は記者団に「危険な行為だ。しっかりとした警戒監視、航空機の隊員も緊張感を持って対応することが必要だ」と述べた。
尖閣周辺の空では、海上自衛隊の哨戒機P3Cが連日、警戒のため飛行している。中国機が日本の防空識別圏に侵入すれば、空自の戦闘機F15が緊急発進(スクランブル)して領空に入らないよう警告している。23日も東シナ海上空を中国軍の情報収集機「TU154」と「Y8」が北から南方向に飛行。尖閣周辺の日本の領空に接近したため、自衛隊の戦闘機が緊急発進して追尾した。
最終更新:11月24日(日)10時10分