中井　井端さんに負けない

　巨人・中井大介内野手（２３）が２４日、中日を退団して入団する井端弘和内野手（３８）へ強いライバル心を燃やした。今季は４８試合に出場して、ブレーク寸前までいった男が守るのは二塁。井端とポジションがかぶるが、物おじせずに挑戦していく。

　「井端さんですか…。誰が相手でも同じだと思いますが、ポジションが同じであるなら負けられない存在です」と中井。この日は川崎市のジャイアンツ球場で練習。７月に痛めた左膝をケアしながら、黙々と来季に向けた準備を進めていった。

　三重・宇治山田商出身の中井にとって、中日時代の井端はテレビで見ていた身近な存在。この日も「すごいと思っていました」と振り返った。その男が巨人に来るが、後塵（こうじん）を拝する気持ちはない。技術を目で盗み、定位置争いに勝ち抜こうと思っている。

　「もちろん、学ぶところはあると思います。自分のものにしたいですよね」。こう意気込む中井は背番号が今季までの「６１」から若い番号に変わる。７年目の来季は勝負をかける年。若さを武器に、激しい競争に立ち向う。　（川越亮太）