シリア内戦 子どもの死者は1万人を超える11月25日 2時6分
内戦が続くシリアで、戦闘に巻き込まれるなどして死亡した子どもの数が少なくとも1万1000人を超えることがイギリスの研究機関の調査で分かり、このうち子どもが意図的に狙われたとみられるケースが1割以上に上ることが明らかになりました。
これは、イギリスの研究機関オックスフォード・リサーチ・グループが24日に発表した報告書で明らかにしたものです。
報告書によりますと、シリアでアサド政権への大規模な抗議デモが始まったおととし3月からことし8月までの2年半に、戦闘や弾圧で死亡した11万人余りのうち、17歳以下の子どもは確認されただけで1万1420人に上るということです。
死亡原因としては、▽空爆や砲撃などによる爆発に巻き込まれた死者が7500人余りと最も多く、全体のおよそ7割を占めていて、▽次いで銃弾による死者が2800人余りとなっています。
なかでも特徴的なのは、至近距離からの銃殺や、スナイパーによる狙撃など子どもを意図的に狙ったと見られる事例が多いことで、1100件余りと1割以上を占めています。
また、拷問による死者も112人が確認され、この中には1歳の幼児が殺されたケースも含まれているということです。
研究機関では、内戦が泥沼化するなか、住宅地や学校など子どもが多く集まる場所まで頻繁に攻撃の対象となっていると指摘していて、1日も早い戦闘の停止を求めています。
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