トトＢＩＧ、１０億円９本出た！国内くじ史上最高額

　日本スポーツ振興センターは２４日、スポーツ振興くじ（愛称ｔｏｔｏ）第６６２回のＢＩＧ（ビッグ、１口３００円）で、国内くじ史上最高額となる当せん金１０億２円の１等が９口出たと発表した。これまでの最高額は宝くじ「ロト７」の１等８億円。注目の当せんくじの発売場所は、２５日に発表される。

　今回のビッグは２３日に開催されたサッカーＪ１と、この日開催されたＪ２から１４試合の結果をコンピューターが予想。１等が９口出たのは初めてだ。通常は繰越金がなければ１等６億円だったが、約７０億円の繰越金があったため、当せん金を１０億２円として販売した。当せん金は１００円あたりの金額が政令で決められており、１口３００円のビッグは当せん金が３の倍数となるよう２円の端数が出た。当せん金に税金はかからない。

　「１０億円」のインパクトは絶大だったようで、売上金額は過去最高の８７億５７８５万９８００円を記録した。ビッグなどのサッカーくじの収益金は選手・指導者の育成、練習施設の整備などに使われる。政令改正で当せん金の最高額は１５億円まで認められている。１４億７３４５万３０４５円は次回に繰り越しとなった。

　２０１３年度の事業計画によると、１等が６億円超となる開催を２回予定。３月末までにもう１回、１等当せん金をアップして発売する可能性がある。

　ちなみに、今年の年末ジャンボ宝くじ（第６５１回全国自治宝くじ）は史上最高額となる１等・前後賞合わせて７億円。２２日から全国発売されている。

　◆サッカーくじ　スポーツ振興を目的に２００１年３月に販売を始めた。予想が不要なビッグは、売り上げ増の切り札として０６年９月に登場した。Ｊリーグ１４試合を対象にコンピューターが選択した勝ち、負け、引き分けがあらかじめくじに記載され、これと実際の結果が全て一致すれば１等となる。１口３００円で、１等当せん金には販売金額の３８％が配分される。

　◆公営競技の主な高額配当　中央競馬では１着から３着まで当てる３連単が最高額で２９８３万２９５０円（２０１２年８月４日、新潟競馬場５Ｒ）。指定された５レースの１着をすべて当てるＷＩＮ５では最高額の２億円が出ている。競輪では、後半７Ｒの１着をすべて当てる七重勝単勝式の競輪くじ「チャリロト」（１０年１０月２１日、神奈川県の平塚競輪）で９億５９８万７４００円の配当金を記録。チャリロトの理論上の最高額は１２億円。

（2013年11月25日06時04分スポーツ報知）