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杜の都 21万人が楽天日本一祝う 万感の思い「…応援する会」
優勝パレードを行う星野監督(先頭左)、立花球団社長(同右)ら楽天ナインに歓声を上げる仙台のファン
Photo By スポニチ |
仙台市の中心部に約21万4000人が集まったプロ野球・楽天のパレードで、地元住民やファンらは、いまだに日本一の興奮が冷めやらぬ様子で歓喜の声を上げた。沿道は人があふれ返り、すし詰め状態。「銀次がドヤ顔してる」と笑う女子大生や、「マー君と目が合った」とはしゃぐ71歳の女性も。チーム創設に関わった元「東北のプロ野球を応援する会」(08年ごろ散会)のメンバーも万感の思いでVナインの勇姿を見つめた。
球団歌「羽ばたけ楽天イーグルス」のブラスバンド演奏が聞こえてくると、ゴール付近のファンは「来た、来た」と興奮。「星野監督だ」。先頭のオープンカーに乗る指揮官に向け、一斉に「ありがとう」の言葉が乱れ飛んだ。
続いて選手を乗せたオープンバスが目の前を通り、ボルテージは最高潮に。「キャー」と悲鳴のような声援に包まれ、「のりもと〜」「ぎんじ〜」と主力選手の名前が叫ばれた。田中を乗せた最後尾の5号車が近づいてくると、「マーく〜ん」と小学生らも歓声を上げた。
実行委員会の想定を1万4000人も上回る人出。車道の見物スペースに陣取ったファンは、すし詰め状態になった。茨城県筑西市から駆け付けた主婦稲見道子さん(71)は最前列で「マー君と目が合った。ずっとファンなの。うれしい」と大興奮。仙台市在住の大学生会津美里さん(22)は「則本がニコニコしてて感じが良かった。銀次はドヤ顔してた」と、自身もドヤ顔で喜んだ。
そんな中、元「東北のプロ野球を応援する会」の事務局長、伊東利光さん(49)はゴール付近で遠慮がちに見守った。東北にプロ野球を招へいしようと有志で会を立ち上げ、楽天のプロ野球参入が決まった04年から数年間、球団運営を支えた。「あの弱かったチームが信じられない。観客を1万人も集められない時もあったのに、これだけの人が集まるなんて」。巣立った息子たちを頼もしげに見つめる父親のようだ。
当時、入会申込書に載せた胴上げされる監督のシルエットは、03年に阪神を優勝に導いた星野監督の胴上げをモチーフにした。「まさか星野さんが楽天の監督になって胴上げされるなんて考えもしなかった。会は、役目は終わったと自然消滅したけど、あの時の努力が陰ながら実を結んだと思う」。晴れ晴れとした表情を浮かべ、大観衆の向こうに小さく見えるナインに手を振った。
▼村井嘉浩宮城県知事 在任中に素晴らしいパレードに参加できました。皆さんの笑顔が忘れられない。このエネルギーを震災復興のエネルギーにかえたい。
▼奥山恵美子仙台市長 赤ちゃんや小学生も多く、満開のヒマワリのようだった。この感動を味わったら、次は自分も頑張ろうという気になるでしょう。
[ 2013年11月25日 05:30 ]
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