S&P500終値が初の1800ポイント台、バイオジェン急騰
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 22日の米国株式市場は続伸。前日のダウ平均の1万6000ドル台引けに続き、この日はS&P500が終値で初めて1800ポイントを超えた。
ダウ工業株30種.DJIは54.78ドル(0.34%)高の1万6064.77ドル。
ナスダック総合指数.IXICは22.50ポイント(0.57%)高の3991.65。
S&P総合500種.SPXは8.91ポイント(0.50%)高の1804.76。
週間ではダウ、S&P500がともに7週連続で値上がりした。単月では1950年以来の好成績を記録しているという。
ハイタワー・サンディエゴのマネジングディレクター兼パートナー、ドリュー・ノードリクト氏は「顧客には年末まで相場上昇の波に乗るよう推奨している」と述べた。
バイオ医薬品大手のバイオジェン・アイデック(BIIB.O: 株価, 企業情報, レポート)が13.2%急騰。多発性硬化症(MS)経口治療薬「テクフィデラ」(一般名:フマル酸ジメチル)について、欧州医薬品庁(EMA)が22日、新有効成分(NAS)への指定に関して肯定的な見解を示し、同剤は欧州で10年間の特許権が得られる見込みとなったことが材料となった。ナスダックバイオ株は3%高。
S&P500ヘルスケア株指数.SPXHCは年初以降37.5%値上がりしており、業種別では今年トップの成績となっている。
アトランタ地区連銀のロックハート総裁は22日、CNBCとのインタビューで資産買い入れ縮小について、12月17─18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で検討されるとの考えを示した。また量的緩和の縮小に着手した後もFRBの金融政策はかなりの期間、緩和的な公算が大きいとし、数年続く可能性があると述べた。
インテル幹部は前日の投資家向け説明会で、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)やタブレット端末などの急速な需要拡大による影響を過小評価していたことを認め、クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は、受託製造事業を拡大しタブレット端末向けの半導体を開発する計画を明らかにした。ただ一部アナリストの間では、インテルは高速通信「LTE」に対応したモバイル端末向けの半導体市場を席巻できるほどの技術は持っていないため、こうした動きで利益率が悪化する可能性があるとの見方が出ている。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル).DJI
終値 16064.77(+ 54.78)
前営業日終値 16009.99(+109.17)
ナスダック総合.IXIC
終値 3991.65(+22.50)
前営業日終値 3969.15(+47.88)
S&P総合500種.SPX
終値 1804.76(+ 8.91)
前営業日終値 1795.85(+14.48)
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円売りで荒稼ぎ望むファンド勢
市場の現状は、海外投機筋が株買いと円売りを同時に仕掛けた昨年11月半ばから12月末の流れに酷似しているとされる。
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