【ＢＯＸ】江藤、タイのＶ１へ具志堅会長セコンド

　◆プロボクシング　ＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチ　暫定王者・江藤光喜―同級１２位・ヨドモンコン・ポーセンチップ（２９日、タイ・チョンブリ）　ＷＢＡ世界フライ級暫定王者の江藤光喜が２３日、タイ・チョンブリでの初防衛戦に向け、成田空港から出発。偏った地元びいきの判定など謀略説すらささやかれる超アウェーで、恩師で所属ジムの具志堅用高会長（５８）が、セコンドに就くことを明らかにした。

　江藤は８月１日に日本人未勝利のタイで世界奪取。当時はまな弟子よりもテレビ番組収録を優先した具志堅会長だったが、今回ばかりは「俺も行くさぁ」と熱の入れようだ。同郷・沖縄の英雄でもある恩師の“タイ参戦”に江藤も「心強いです」。野木丈司トレーナーは「（現役時にＷＢＡライトフライ級で日本人最多）世界１３度防衛の会長はタイでも顔は良く知られている。試合会場に会長が、ちょっちゅいるだけでタイ側も下手なマネはできないはず」と、話した。

　江藤にとってタイでの試合は３度目だ。８月の世界戦前日は深夜の就寝中に無言電話が鳴ったり、試合当日は炎天下の屋外リングに無駄に２時間も待たされ熱中症になった。「俺がチャンピオンだという自覚を持って戦う」と江藤。敵地で“一心同タイ”となって戦う。