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巨人の立岡宗一郎内野手(23)ら若手5選手が23日、アジア・ウインターリーグ参加のため羽田空港発の航空機で台湾に移動した。大会には台湾、韓国、ドミニカ共和国、日本の4チームが参加。各球団の若手混成チーム「JAPAN」を率いる大森剛育成部ディレクター(46)は「侍ジャパン」ならぬ「足軽ジャパン」と命名。下級武士、足軽から大名に出世した豊臣秀吉ばりの飛躍を期待した。
戦場に向かうヤングジャイアンツが、引き締まった表情で出発ロビーに現れた。2年目左腕の松本竜、内野手の立岡、辻、育成選手からは左腕の柴田と内野手の荻野。金の卵たちがバットなどの「武具」をカウンターに預ける様子を見て、大森ディレクターがつぶやいた。「我々は足軽ジャパンですよ。ハングリー精神は養われるんじゃないですか」。午前7時半。大将が部下への大きな期待を込めて出陣宣言した。
平成の足軽たちは、空港内にある人気うどん店「つるとんたん」で朝食を取り、日本での最後のぜいたくを楽しんだ。台北の空港到着後は、チーム宿舎がある台中まで新幹線を使えば1時間で行けるところ、あえて3時間かかるバスを利用。早速、ハングリー精神を学んだ。
華やかな侍ジャパンとは対照的だ。足軽とは戦国時代などに存在した下級武士。文字通り、立岡らも台湾でハングリーな下積みに励む。現地ではDeNAや阪神など6球団の若手で混成チームを結成。大森ディレクターが指揮を執る。ユニホームは各球団のものを使う。台湾、韓国、ドミニカ共和国と1か月かけて計21試合を予定。宿舎からバスで片道4時間以上かかる球場での試合もある。日本食は一切、持ち込まず、大森Dは「これも修業」と言い切った。
内、外野どこでも守れる立岡は「足軽って、何ですか?」と報道陣に逆取材。意味を理解すると、真剣な顔つきで「井端さんが入ったら二塁の競争は激しくなる。とにかく内野の守備を鍛えてきたい」と決意を口にした。今季は自己最多の46試合に出場したが、10月5日の阪神戦(甲子園)で三塁手として悪送球を2つ記録。ポストシーズンのメンバーから外れた。「いまだにあの試合の映像は見られないです」。異国で自信をつけて悪夢を払拭するつもりだ。
目指すは足軽から大名に成り上がった豊臣秀吉のような大出世。昨年は中井、河野が同リーグに参加して今季の飛躍につなげた。大森Dは「彼らのようになってほしい」と若手の成長を楽しみにしていた。
◆足軽(あしがる) 平安時代に出現したとされる軽装歩兵の呼称。応仁の乱で奇襲戦力として投入されたが、一体感は欠けた。戦国時代以降、組織化。普段は雑用をこなし、戦時になると弓や槍(やり)、鉄砲などの主要部隊の兵士として大量投入され、最前線で活躍した。身分は農民と武士の間にあたる下級武士。功績や活躍を認められると侍などに昇格した。豊臣秀吉は、足軽から大名にまで出世した極めて珍しいケース。江戸時代まで存在した。
(2013年11月24日06時05分 スポーツ報知)
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