新選手会長に就任したソフトバンク松田

　ソフトバンクの松田が新しい選手会長に就任することになった。２３日にヤフオクドームで開催されたファン感謝イベント「感謝の集い」で最後にあいさつを行い「来シーズンから選手会長を務める松田です。来シーズン、日本一に向けて一生懸命頑張っていくので応援お願いします」と報告した。

　２シーズン務めた本多からバトンを引き継いだ新会長の来季の究極の目標は、リーグ制覇や日本一になったあとのビールかけで音頭をとることだ。

「優勝の乾杯の音頭を取りたい。ビールかけのあの音頭を取れたら最高。『１、２、３、乾杯！』でね」

　選手会長としてはもちろん、バットでもチームを優勝へとけん引するつもりだ。「そのためには、まずは自分がグラウンドに立ち続ける。フルイニング出場ができれば、結果は出ているということなので」とやる気を見せる。

　首脳陣は今後、各選手を激しく競わせることで、戦力のレベルアップを図る方針。松田はこれまで“不動の三塁”として君臨してきたが、鳥越内野守備走塁コーチは「マッチも安泰じゃない」といい秋季キャンプでは吉村に三塁の守備練習を行わせた。新選手会長は「まずは自分がしっかりしないと。打順は何番でもいいが、三塁をずっと守ることが大事」と危機感をもって練習に取り組んでいくつもりだ。

　この日のファン感謝イベントに訪れたファンは約２万６０００人で昨年よりも１万人近く減った。松田は「優勝した年のファン感謝イベントとは全然違う」とこぼした。来季こそは必ず優勝を成し遂げ、鷹人気を盛り上げる。