移籍容認か否か。楽天・田中将大投手の今オフのメジャー挑戦決定の“タイムリミット”が来月13日になった。22日、立花球団社長は仙台市内の球団事務所で田中本人と会談。暗礁に乗り上げていた新システムの成立について、球団としてのデッドラインを米大リーグのウインターミーティング(日本時間10日から13日)終了時に設定。また、ポスティング制度を利用する以外での田中の移籍は認めない方針も明かした。
アジアシリーズを終えたチームはこの日、仙台に戻った。田中はJR仙台駅から球団事務所に直行、立花社長と約20分間会談した。
今回は、NPBとMLBの間での交渉が難航して成立が暗礁に乗り上げている新ポスティングシステムについての現状を球団側が説明し、田中のメジャー挑戦の意思確認は行われなかった。会談を終えた田中は「とりあえず1年間お疲れ様ということでした。(制度の現状について)社長の知っているお話を聞かせてもらった。知らない話もいろいろ聞けました。シーズンが終わってこういう場を設けていただいてよかったです」。新システムの成立が長引いていることについては「それはノーコメントです」と話すにとどめた。
一方、立花社長はこの日の午後1時30分ごろNPBから「MLBと再度、新システムについて交渉する」という報告を受けたことを明かした上で「私の知っていることを(田中に)説明させてもらった。NPBの説明を聞いた感触として、時間がかからないうちにもう1回話し合いの場を持つことになるかな」と新システムが成立し次第、田中の意思確認を行うことを明言した。
とはいえ、新システム成立の遅れは来季のチームづくりが遅れることを意味する。立花社長としても、その点を危惧しており、田中の移籍容認については年内にも決着させたいところだ。そこで球団は新システム成立のデッドラインを決めた。同社長は「一般論」と前置きした上で「アメリカの常識を考えるとウインターミーティング。そのへんが一つのキーになるかなと思います」。仮に日本時間来月10日から13日まで行われるウインターミーティング終了までに新システムが成立しなかった場合、ポスティング制度を利用したメジャー挑戦は認めない方針であることを明らかにした。
田中がメジャー球団へ移籍するには、ポスティング制度を利用する以外に「楽天が田中を自由契約選手とする」などの方法もある。だが、立花社長は「それは私の理解では難しい。リスクが高いと思います」。これで、今オフに限ってはポスティング制度を利用する以外でのメジャー挑戦の可能性はなくなった。球団がメジャー挑戦を認める条件は「田中に挑戦の意思があること」に加え「新システム成立の早期決着」「新システムで入札金の額を含めて楽天が大きな不利益を被らないこと」。日本球界最高エースの移籍問題は果たして今後、どんな展開を迎えるのか。
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