原子力防災、課題山積/青森県が訓練(2013/11/24 09:00)
青森市まで広域避難し、スクリーニング検査を受ける住民=23日、青森県総合学校教育センター
 青森県は23日、東通村の東北電力東通原発1号機での重大事故を想定した原子力防災訓練を実施した。原発から半径30キロ圏の緊急時防護措置準備区域(UPZ)内5市町村の住民約200人をはじめ、関係機関から計900人が参加。ヘリコプターやバスなどを使って青森市まで広域的に避難するなどしたが、移送が滞るような大きなトラブルはなかった。
 三村申吾知事は「訓練で得た課題を市町村と共有し、必要な対策を取りたい」と防災体制の充実に努める姿勢を強調。一方、原子力緊急事態宣言が出された際、避難住民に服用が指示される安定ヨウ素剤の配布方法は定まっておらず、自力での避難が困難な災害時要援護者の搬送態勢確立など、解決すべき課題が山積している。
 訓練は、太平洋沖を震源とする地震で原子炉冷却機能が失われ、放射性物質が放出される恐れが生じた―との想定で実施した。
【写真説明】
青森市まで広域避難し、スクリーニング検査を受ける住民=23日、青森県総合学校教育センター

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