アイデア出し~小説の原型とは?
さて、まずは小説を書く第一ステップです。
このテキストを読む大抵の方が、頭の中に何かモヤモヤとした作品のイメージを持っていると思います。
よくある小説の書き方の本だと、それをまずプロット、あらすじに直すなんて言うことがありますが、まずいきなりプロットを書くのはやめましょう。
初心者が準備もなしにプロットを書いてもうまくいきません。
まずすべきこと、それはモヤモヤしたイメージを言葉に直すことです。
箇条書きでいいので思いついたアイデアをどんどん書き出してみましょう。
主人公は高校生。
ヒロインは処女。
剣と魔法の異世界ファンタジー。
主人公は冒険し仲間を得てハーレムを作る。
最初の冒険はゴブリン退治。
女戦士、僧侶、魔法使いが仲間になる。
異世界は中世ヨーロッパ風、人の行き来があまり無い世界。
主人公は最初のエッチのときにうまく挿入出来ない。
ベタなアイデアだ。
でも、こう書いていくだけで、徐々にイメージが明確になってきませんか?
いきなりプロットを書けといわれても最初はうまく書けない人が大半だと思います。ですがアイデアを箇条書きにするだけなら素人でも簡単にできます。
なに? アイデアが思いつかず、一行書くにも四苦八苦した? 大丈夫です。私もいつもそうです。
まず思いつくアイデアをとりあえず使うか使わないかは置いておいて、どんどん書いてみましょう。
そしてアイデアが集まってきたら、それを人物、舞台、エピソード、に分けてみましょう。人物は登場人物の特徴や役割を書いたもの。舞台は所謂、世界設定、舞台設定、エピソードは出来事、イベント、セリフ等、エピソードにはもう一つ自分が描きたい登場人物の心の動きも書いてみましょう。これはイベントと対になるものです。
おおよそ物語りとはこの3つの要素で出来ています。それを一つずつ組み立てて行くのです。最初はバラバラのアイデアでかまいません。
さて、3つに分けてみたところでもう少し思いつくだけ書き足してみましょう。
どれかの部分が多かったり少なかったりするのは良くあることです。とくに心の変化なんてあまり書けないのが普通です。
SFやファンタジーなら舞台設定が多くなるし、登場人物の多いハーレム物等は人物が多くなるでしょう。
最低限重視するのはキャラクターの項目があまり少ないと良くありません、でも最初に書き出した時点で人物の項目が少なくてもあまり気にする必要はありません。
最低限、主要登場人物の長所(魅力)と短所(欠点)がいくつか書かれてれば人物もOKです。
さて書き出してみましたか? 中にはアイデアが全然でないで困った人もいるかもしれません、この段階でアイデアが不足しているといっても、才能が無いとかでは全然ないので気にしなくてOKですよ。
アイデアが出すぎて収集がつかなくなった人も、アイデアが全然出なかった人も、とりあえずアイデア表は置いておいて次のステップに行きます。
次のステップは取材です。アイデアの中で不足している部分や疑問に思ったこと、なんでも気になったことをネットや書籍で調べて見ましょう。
簡単なことならネットで、専門的な知識なら図書館などに行くのもアリです。
例えばOLを主人公にした小説を書きたいなら、OLのブログなどを見に行くのも参考になりますよ。
私は昔、魔女の媚薬という小説を書いたとき、主人公を書店員にしました。そのキャラクターが仕事をしているシーンを書くとき、実際の書店員さんのブログを参考にさせてもらったこともあります。
ちなみに話は変わりますが、項目別に色々なアイデアを書いたり、それを並び替えて整理したりするのに、アウトラインプロセッサと言うソフトを使うと、とても便利ですよ。
取材したサイトとかもリンクの形で貼り付けできる機能をもったやつもあります。
Story Editorと言うソフトが有名です。あのFATE ZEROや魔法少女まどかマギカで有名な虚淵玄も愛用しているとかなんとか。
さて取材を進めましょう。
この取材を使ってアイデアを埋めて行くのも有効な手段です。
うんうんと頭をひねってもアイデアが出てこない人はぜひこの取材でアイデアを埋めてみてください。
コレは使えると思ったネタをアイデア表にどんどん書き加えて行きましょう。
さて調べ物をしたことでさらにアイデアが膨らんだと思います。この段階で考えたアイデアにちょっと修正も加えておきましょう。調べてみたら使えなかったアイデアとかもあると思います。
さて、心いくまで取材したら次のステップへ行きましょう。
さてアイデア表は再び置いておいて次のステップです。
次は自分が書きたいと思う作品に類似する作品を見てみましょう。
多重人格探偵サイコで有名な大塚英司は、このサイコを書くときサイコサスペンス映画や小説を何十本も見まくったそうです。
シナリオ執筆の教則本で定番の地位にある、ハリウッド脚本術でも、作品を書く前に類似の作品を閲覧することを勧めています。
同じようなテーマで似ている作品を作るにしても、あるいはまったく似ていない作品を作るにしても、近いテーマを扱っている作品の知識は役に立ちます。
ちなみに私もこのエッセイを書いている間、自分のもっている小説作法本を何冊も読み返しましたし、小説作法が書いてあるサイトを何度も訪ねました。
陵辱物が書きたかったら、陵辱系の作品を読んでみましょう、トランスセクシャルやハーレム物なんかも参考になる作品がたくさんありますね。ハーレム物なんて竹内けんが良いですよ。
いやいや、私は月姫みたいな伝奇物が書きたいんだ。いいでしょう。ぜひ月姫やFATE、夢枕獏や菊地秀行を読んでください。
しかし参考にするのはいいですが、あまり参考作品まんまの作品にならないように注意してくださいね。パクリはほどほどにしましょう。
見終わったところで再びアイデアを出したり、すでに出たアイデアを修正したりしましょう。時には気分転換をしたあと、改めて客観的にアイデアを見直すなんてのも大事ですよ。
さてこのアイデアを出す。取材する。参考作品を閲覧する。これは納得するまでグルグルとまわしてみてください。十分に時間をかければどんな人でも、作品を書くのに十分なアイデアが浮かぶでしょうし。作品のイメージも当初より、ずっとはっきりしたものになっているはずです。
まず思いついたこと、気になったことは即座にメモするのがこの工程のコツです。
そして最終的には人物設定。舞台設定(世界観)重要エピソード。書きたいの心の動きに集約していってください。
本当はキャラクター設定ならキャラクター設定、世界観造りなら世界観造りだけで、分厚い一冊の本が書きあがるくらい、奥深い作業なのですが、そういったコツはおいおい覚えて行けばいいです。
まずは過去の作品に学び、取材をして、頭をひねることで、世界観とキャラクターに取り組んでみてください。まずこれが基本です。
最初は模倣のような作品でかまいません、間違っても最初から名作を作ろうとなんてしないでくださいね。まずは楽しく、楽しくですよ。
一言だけアドバイスすれば、キャラクターは自分が魅力的だと思う人物に愛嬌のある、あるいは葛藤のある弱点(弱点は魅力と同じくらい大事です)をつけて書いてみましょう。ヒロインなんてかつて自分が惚れた女の子がモデルでいいんです。
世界観造りでは違和感を感じない世界造りを目指してください、緻密な取材がコツになります。
シンプルな官能小説だったらこのアイデア出しはさくっと終わらせてもかまいません。キャラクターだけはどうか魅力がでるまで考えてみてくださいね。
SFやファンタジー、伝奇物や探偵物のアダルトゲームを作るんだという人は、ぜひじっくりとアイデアを煮詰めてくださいね。
さて、たっぷりと時間をかけて、詳細なキャラクター設定、世界観設定、魅力的なエピソード達が出来上がったでしょうか?
熱心な作家さんなら読むだけで相当な時間が掛かるくらいの大掛かりな設定ができたでしょう。
そしたらその設定は、机の中にしまってすっかり忘れてしまってください。 えっ? と思われるでしょうが、書き連ねた詳細な設定を全部作品につぎ込むのはむしろマイナスになります。
次に書くあらすじ、プロットはできるだけ無駄を省いたシンプルなものでいいのです。書き連ねたバックストーリーの数々はとりあえずしまっておきましょう。
重要なのは貴方の中にある。生きた作品のイメージなんです。アイデア出しはそれを作るための工程なんです。
もちろん時々見直しては新しい次回作のネタにつかったり、イメージを確かめなおしたりするのはOKですよ。
さあ設定を机の中にしまったら、次はあらすじ書きです。
同人サークルぶるずあい
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