忘れない:伊勢の雑誌記者不明から13年 両親らが伊勢でチラシ配布
2011年11月24日
◇情報提供呼びかけ
三重県津市一志町の雑誌記者、辻出紀子さん(当時24歳)が行方不明になってから24日で丸13年になるのを前に、辻出さんの両親と伊勢署員らが23日、伊勢市内のスーパーなどで情報提供を求めるチラシを配布し、捜査への協力を呼びかけた。
チラシは約4000枚を用意し、同市小木町のショッピングセンターと、同市神田久志本町のスーパーで配布した。辻出さんの父泰晴さん(64)と母美千代さん(62)は、ショッピングセンター入り口で、買い物客に「よろしくお願いします」と声をかけながらチラシを手渡していた。
泰晴さんは「(事件に巻き込まれていたとしても)犯人捜しがしたいのではない。とにかく娘の行方が知りたい」と訴え、美千代さんは「娘は一人で、私たちが迎えに来るのを待っているはずです」と話した。
辻出さんは、98年11月24日午後11時ごろ、勤務先の雑誌社を退社し、伊勢市内の駐車場に自分の乗用車を残したまま行方不明になった。情報提供は年々少なくなっており、これまでにあった計65件のうち、今年寄せられた情報はなかった。
チラシ配布は、24日も午後3時から市内の別のスーパーなど2カ所で行う。情報提供は同署(0596・20・0110)へ。【木村文彦】