核燃料取り出し作業 初日トラブルなし11月18日 19時57分
東京電力福島第一原子力発電所で廃炉の工程の最初の節目となる4号機の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す作業が18日から始まりました。18日の作業は4体の燃料を輸送用の容器に移して午後7時前に終わり、トラブルなどはなかったということです。
福島第一原発4号機の燃料プールには、強い放射線を出す使用済み燃料1331体を含む合わせて1533体の核燃料が保管されています。
東京電力では18日午前から燃料を運ぶキャスクと呼ばれる専用の容器を燃料プールに入れる作業を進め、午後3時18分からは燃料取扱機という設備を使ってキャスクに未使用の新しい燃料を移す作業を始めました。未使用の燃料は使用済み燃料とは異なり、強い放射線や熱を出しておらず、作業に習熟するうえでも未使用の燃料から始めることにしていました。
東京電力によりますと18日の作業は午後7時前まで行われ、トラブルなどはなく、4体の燃料がキャスクの中に収められたということです。
最初の取り出しとなる燃料をキャスクに入れる作業は19日も行われ、その後、キャスクごと大型クレーンで地上に降ろされておよそ100メートル離れた共用プールという別の施設に運ばれます。
福島第一原発の燃料プールからの本格的な燃料の取り出しは事故後初めてで、40年かかるとされる廃炉の最初の大きな節目を迎えたことになります。
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