特定秘密保護法案:「絶対に許さない」 県総決起集会に150人 /福井
毎日新聞 2013年11月24日 地方版
国家機密を漏らした公務員らに厳罰を科す特定秘密保護法の制定反対を訴える「特定秘密保護法案阻止福井県総決起集会」が23日、福井市大手3の市中央公園で開かれた。「秘密保護法阻止福井県連絡会」の主催で、市民ら約150人が参加した。
廃案を求めて活動している市民団体「平和・民主・革新の日本をめざす福井の会」の松原信也事務局長が公園のステージに登壇し、「戦後最悪の悪法で、憲法にも違反している。絶対に許すわけにはいかない」と強調した。続いて共産の佐藤正雄県議も「原発や自衛隊の動向などの情報公開を求めただけで犯罪になってしまう。大いに世論を盛り上げ、必ず廃案にしましょう」と呼びかけた。
集会に参加した女性医師(71)は「かつての治安維持法と同じで、言論の封殺につながりかねない」と懸念を示した。
集会後、参加者らは市民の関心を高めようと、「秘密保護法はいらない!」「民主主義を守ろう」などとシュプレヒコールを上げながら市の中心部をパレードした。【村山豪】