メタボ・メタボとうるさ~~~い(^0_0^)
と思っているあなた・・・
本日の報告は、さ〜〜〜
一体どうなってしまうのか〜〜〜・・・(●^o^●)〜〜
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カロリー制限は霊長類においても寿命延長法なのか?
北里研究所病院糖尿病センター 山田 悟
研究の背景;酵母,線虫,ハエ,マウスでは寿命延長効果が証明ずみ
アンチエイジング医学(元気で長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学)がもてはやされている。かなり怪しげなサプリメントや器具が注目されたりしている一方で,正当なアンチエイジング医学も存在している。なかでもカロリー制限は寿命延長法として注目されており,酵母(Science 2000;289:2126-2128),線虫(Aging Cell 2006;5:514-524),ハエ(Science 2001;292:104-106),マウス(J Gerontol 1985;40:657-670)と多くの種において寿命延長効果が証明されていた。しかし,これまで霊長類での証明はなされていなかった。
今回,ついに霊長類(アカゲザル)でのカロリー制限の効果が報告されたのでご紹介したい(Science 2009;325:201-204)。
研究のポイント1; アカゲザルを用いた20年に及ぶ研究
この研究はアカゲザルを対象として米ウィスコンシン大学で実施された。アカゲザルはおよそ25〜30歳が一般的な寿命で,最長でも40歳程度と考えられている。したがって,3倍して換算すると人間の寿命として理解しやすいであろう。
7〜14歳のアカゲザルを無作為にカロリー制限群(CR群)とコントロール群の2群に割り付け,CR群には観察期間中(自由摂食)の摂取カロリーの70%の栄養を投与することとした。1989年に開始された当初はオス30匹(CR群15匹,コントロール群15匹)で研究が着手され,94年の段階でオス30匹(15匹対15匹),メス16匹(8匹対8匹)が追加され,計76匹が研究の対象となった。
研究のポイント2; 年齢関連死亡率が減少,糖尿病,がん,血管疾患,脳萎縮の発生が3分の1に
研究者たちがまず真っ先に結果として示したのは,(1)CR群における見た目の若々しさである。確かに同じ27.6歳(一般平均寿命の段階)の2匹の写真を見ると,毛並みのよさ,肉付きのよさなどは明らかにCR群のほうがよさそうである(サルの飼育などしたことのない筆者でもわかるほど歴然とした外観の差異がある)。
そして,問題の死亡率であるが,(2)年齢に関連する死亡率で検討するとCR群の生存率のほうが明らかに高くなっており,死亡例はCR群38匹中5匹(13%),コントロール群38匹中14匹(37%)であった(P=0.03,図1)。ただし,全死亡率ではP=0.16で有意差はなくなった。
さらに,体組成を検討すると,当初から脂肪容積減少のためにCR群のほうが体重が軽いのであるが,(3)加齢に伴う筋肉の減少については,CR群のほうが緩徐であった。また,加齢関連疾患として糖尿病,がん,血管疾患,脳萎縮について検討したところ,CR群ではコントロール群の3分の1の発症率に軽減していた。
その内訳を細かく見ると,(4)コントロール群では38匹中5匹が糖尿病,11匹が耐糖能異常を呈したのに対してCR群ではすべての個体が正常血糖を保持していた。(5)がんはコントロール群で8匹,CR群で4匹(一般的なのは消化管の腺がん)と半減していた。(6)心血管疾患についてもコントロール群で4匹,CR群で2匹と半減していた。また,(7)脳の灰白質の量を検討するとCR群で有意に保持されていた。
私の考察;糖尿病食こそが長寿食?!
まず,20年に及ぶ本研究の関係者におおいなる敬意を表したい。彼らの尽力によって,カロリー制限が霊長類でも長寿に対して有効であることが示された。このことは種を超えた現象であることを考えると間違いない可能性が高い。ただし,同様の方法で200匹のアカゲザルを用いたカロリー制限の研究を行っている米国立衛生研究所(NIH)のグループ(Ann NY Acad Sci 2001;928:287-295)により確認される必要はあるだろう。
また,脳や筋肉の萎縮に対してもカロリー制限が予防的であったことを考えると,カロリー制限により単に寿命が延長されるのみでなく,生産性を持った状態の維持も見込めるのではなかろうか。ウィスコンシン大のグループは成体になってからの介入であるが,成体になる前からの介入を行っているNIHのグループの報告が出れば,二次性徴に及ぼすカロリー制限の効果も知ることができよう。
アンチエイジングの介入研究をヒトを対象にして実施することの困難さを思うと,サルでの研究結果をもって,ヒトに適応させることを検討してもよいであろう。もし,NIHの研究でも同様の結果が出たとすれば,われわれはこれまで以上にカロリーを制限することを考えてもよいのではなかろうか。例えば,これまでの栄養学では,健康的な1日の必要摂取カロリーとして標準体重1kg当たり25〜30kcalとか,Harris-Benedict式に活動係数を積算した値などで考えることが多かった。これから長寿を希望している健常者に,いきなり70%のカロリー制限を指導することは困難であるとしても標準体重1kg当たり25kcalとして指導するのは一策であろう。
では,カロリー制限が困難な人はどうすればよいのであろうか?
標準体重1kg当たり25kcalという食事は,一般的な糖尿病食である。糖尿病食を遵守できなくて悩んでおられる糖尿病患者さんは世の中にあふれているわけである。個人的には,こうしたカロリー制限食をうまく遵守しきれない患者さん(あるいは長寿希望の健常者)は低炭水化物食の適応になりうると考えている
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やっぱりデブは駄目か~~~(;一_一)
哺乳類における摂取カロリーとその予後に
ついての検討です
この結果からすればカロリー制限が
生命という観点からすれば
良いという結論・・・(●^o^●)
見た目も若々しいとなれば衝撃的だと
ざわつく女性陣・・・(―_―)!!
大変だ~~大変だ~~(^0_0^)
従来は少し福よかなくらいが若く見られると
したものですが、この検討結果からは
毛並み、肉付き、・・・も良かった
ということは人間でいえば肌艶なども
良くなるという期待が・・・(^v^)
しかし、これ人生として見ればどうでしょうか・・・
体重あたり25kcalなんて
かつ丼二杯で終わり・・・(―_―)!!
さて、このような検討で是非知りたいのは
同じ食事で体重別の生存率です・・・
この場合でいえばコントロール群の
体重別生存曲線がみたいですね・・・
既に結果が出ているのでしょうか
この検討結果は人の人生において参考になりそうですが・・・
これで太っているとダメ〜〜となると
食べても太らない人は、食べ放題・・・
太る人だけ制限すればいいわけですね・・・
なんだかんだ言い訳して
カロリー制限が嫌なだけじゃないの・・・(;一_一)
さて、疑問点です
今回の検討は7−14歳の猿を使っています
人の子供の場合は小学生までに体形がほぼ決まり
それ以降の努力はなかなか反映されないと
聞いたことがあります
人間とは少し違うのでしょうか・・・(@_@;)
ま、しかし、この研究も価値ある研究ですね(●^o^●)
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