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性交しても射精はしない…貝原益軒「養生訓」に学ぶ

EDタチのいい話、悪い話

 江戸時代の儒学者、貝原益軒が『養生訓』に残した名言「接して漏らさず」。健康長寿のためのセックスを指南したもので、「性交しても射精はしないこと」の意味だ。

 もともとは中国唐時代の医師“孫思ばく”が編集した医学書『千金要方』にある秘訣で、血気(血液とその働き)が次第に衰える40歳以降になって“精気を漏らす(射精)”ことは元気を消耗するのでよくない。かといって、まだ衰えていない人には無理な禁欲も害になる。そこで精気を浪費せずに性欲を満たす良法として伝えたお言葉だ。

 古くから東洋医学では射精と同時に“精気”も放出されると考え、年を取って頻繁に射精することは「大いに害がある」と警告している。

 「精気とは、腎に貯蔵される生命力の源。腎とは腎臓も含めた成長・発育・生殖に関係する機能の総称で、腎の精気が不足すると“腎虚(じんきょ)”の状態です」と説明するのは、アスカ鍼灸治療院(東京・五反田)の福辻鋭記院長。

 腎虚になると、ED(勃起障害)を含め腎に関係する様々な病気を起こしやすい。精気は生まれ持った「先天の精」を生後養われる「後天の精」が補っている。昔の40歳以降のセックスのやり過ぎは、この後天の精を消耗させると説いたわけだ。

【タバコ、暴飲暴食なども腎の精気を消耗させ】

 「他にもタバコ、睡眠不足、酒の飲み過ぎ、暴飲暴食なども腎の精気を消耗させる。何事もほどほどです」(福辻院長)

 小松奎文編著『いろの辞典』(文芸社)では、益軒も参考にしたと思われる古書『玉房指要』の記述から“対策法”をこう紹介している。

 《まず、射精しそうになった瞬間、2本の指で陰のうと肛門の間を強く押さえる。続いてゆっくり腹式呼吸をしながら、歯ぎしりを数十回行う、精液は陰茎の奥の方に入って行く》

 これで精気の流出をストップ。続いて補充だ。

 《次に、射精寸前に頭を上げ、左右上下を見回しながら息をひそめると、精液を戻すと同時に女の精気を取り入れて、健康が増進されるという》

 先人の残した性養生、何だか妖怪映画みたいだが試してみてはどうか。

ZAKZAK 2009/06/01

みこすりはん

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