西岡(7)の投球が大きくそれると、藤浪(19)が威嚇し…【拡大】
表彰台から降りては、上がる。3万9000人の視線を独占したのは、やはり藤浪だった。高卒1年目から、チームのタイトルを総なめ。その活躍が、改めてクローズアップされた。
「ありがたいことですね。(賞金は)大事に取っておこうと思います。無理して使うこともないので、貯めたり…」
午前中に行われた表彰式。球団から「新人特別賞」(賞金は無し)を受けると次は毎年恒例、指揮官が選ぶ「フレッシュ大賞」だ。過去4年は複数の若虎が賞金を分け合ったが今年は違う。「1000万円」のボードを独り占めして、記念撮影に応じた。
「文句なしでしょう。ここ最近は何人かで分けてということが多かったけど、活躍ぶりからして断トツというところ」
選んだ和田監督の言葉通りだ。1年間ローテを守って、10勝6敗、防御率2・75。10月12日の広島とのクライマックスシリーズ初戦(甲子園)先発も任された活躍は、他を寄せ付けなかった。
さらに、これで終わらない。チームMVPとして、またまた登場。ベンツまでゲットだ。先輩に冷やかされて、さっそく後部座席で試乗。照れながら場内を回った。