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90年代以降、海外逃亡した政府高官1万8000人、持ち出し金額10兆円―中国

配信日時:2011年6月17日 16時56分
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16日、90年代以降、経済犯罪絡みで海外へ逃亡した中国政府高官は1万6000〜1万8000人、持ち出し金額は8000億元(約10兆円)に上ることが分かった。写真は反汚職教育の一環として刑務所を見学する湖北省の高官。
2011年6月16日、中国人民銀行反マネーロンダリング監測分析センターのレポートによると、90年代以降、経済犯罪絡みで海外へ逃亡した中国政府高官の数は1万6000〜1万8000人、持ち出し金額は8000億元(約10兆円)に上る。シンガポールの華字紙・聯合早報が伝えた。

レポートは08年6月にまとめられたもので、このほど初めて公開された。資産の海外への持ち出しルートについて、現金の密貿易や地下銀行の利用、海外の特定関係者を通じた移転など8種類に分類している。

容疑者の逃亡先は北米、オーストラリア、東南アジアに集中している。具体的には、関与金額が小さく、地位が比較的低い高官はタイ、ミャンマー、マレーシア、モンゴル、ロシアなどの周辺国へ、関与金額が大きく、地位が高い高官は米国、カナダ、オーストラリア、オランダなど欧米の先進国へ逃亡するケースが多い。

また、香港紙・明報はレポートで紹介されている資金移転の手口について、容疑者はケイマン諸島などのタックスヘイブンにまずペーパーカンパニーを設立し、中国から資産を移転し終えた後、破産や売却などの方法によって証拠を隠滅していると報じている。(翻訳・編集/HA)
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