秘密保護法案:各地で反対集会「知る権利奪われる」
毎日新聞 2013年11月23日 20時35分(最終更新 11月23日 20時42分)
特定秘密保護法案の今国会成立をめざす与党が週明けの衆院本会議採決に動くなか、各地で反対集会が開かれ、「知る権利や表現の自由が奪われる」などと法案反対を訴えた。
岡山市では日弁連憲法委員会副委員長の伊藤真弁護士が講演。イラクに派遣された航空自衛隊の空輸実績の情報公開請求をしたところ、自民党政権時には黒塗りだらけだったが、民主党政権時には米陸軍の人員輸送をしていたことが判明した例を挙げ、「恣意(しい)的に何でも秘密にされる恐れがある」と指摘。法案は「戦争遂行法だ」と訴えた。また、市内の商店街を女性団体が行進し、「地元選出国会議員に反対の意思を伝えよう」とチラシを配った。
福井市でも集会があり約150人が参加、「STOP! 秘密保護法」と書かれたポスターを掲げパレード。参加した男性は「国民の目と耳と口をふさぐ悪法」と話していた。【前本麻有、村山豪】