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徳洲会に1億5000万円要請、猪瀬知事「一切ない」

TBS系(JNN) 11月23日(土)12時28分配信

 東京都の猪瀬直樹知事が、「徳洲会」の徳田虎雄前理事長側から5000万円の提供を受けた問題で、猪瀬氏が当初、1億5000万円を要請していたことが徳洲会関係者への取材でわかりました。

Q.5000万円を渡したのは誰か
 「徳田毅議員です」
Q.受け取った場所は議員会館か
 「議員会館だったかもしれない」(東京都 猪瀬直樹 知事)

 猪瀬直樹知事は22日、知事選の1か月前に徳田毅議員から現金5000万円を受け取ったことを認めました。

 「選挙の資金ではない。個人の借り入れとして、たまたまお借りした。申し出があれば断るのも失礼だろうから、とりあえず預かって必要ないからお返しするということ」
Q.(選挙資金が)足りなくなれば使ったか
 「それは“たられば”だな」(東京都 猪瀬直樹 知事)

 無担保・無利子で行われた巨額の資金提供。その舞台裏の一端が明らかになりました。徳洲会の関係者によりますと、猪瀬氏は去年11月6日、徳洲会系列の病院で入院中の徳田虎雄前理事長と面会、選挙への支援を要請しました。そのおよそ2週間後、虎雄氏と息子の毅議員との間で電話で、ある話し合いが行われました。

 「猪瀬氏が“1億5000万必要だ。余ったら返す”と言っている」(徳田毅 議員)

 毅議員の声はスピーカーフォンで虎雄氏の病室に流れ、多くの病院職員もその会話を聞いていました。毅議員に対し、虎雄氏は通訳人を介して次のように指示したといいます。

 「まず5000万で行け。足がつかないようにしろ。議員会館に取りに来させろ」(徳田虎雄 前理事長)

 さらに、虎雄氏は毅議員に対し、5000万円の調達については、一族の金庫番だった二女のスターン美千代容疑者らに相談するよう指示したということです。こうした証言に対し、猪瀬氏は23日、防災訓練に参加した後の取材で次のように反論しました。

Q.知事が1億5000万円を要求した事実は
 「それは一切ありません」
Q.毅議員と額について話し合ったか
 「特にありません」(東京都 猪瀬直樹 知事)

 「5000万円は、あくまでも個人としての借り入れ金で提供は虎雄氏側から申し入れだった」と主張する猪瀬氏。しかし、徳洲会関係者は「阿吽の呼吸で行われた選挙支援だ」としていて、猪瀬氏の主張と食い違っています。(23日15:47)

最終更新:11月23日(土)21時10分

TBS News i

 
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