2日目は朝からひどく落ち込んでいた。部屋に誰か彼かいるホステルにいてもしょうがないからシドニーの有名な観光地のオペラハウスとハーバーブリッジに行くことにした。
駅について着いてそこらのファーストフードで朝飯を食べ終わりオペラハウスに行く途中 多分落ち込んでいる僕を見ていいかもだと思ったんだろう白人のババアに1ドルほどせびられ断る気力もない僕はあげてしまった。そうなると更に落ち込み、港という哀愁のあるロケーションもあってか歩きながら泣いた。もう何でも良かった。そしてなんとまた別のやつに1ドルほどせびられてあげてしまった。
相当に落ち込んでしまった僕は目的もなく亡霊のようにさまよい歩いた。 時間もたち、歩き疲れてくるとお腹が減ってきたしどうせならシドニーの美味しいシーフードを食べたいと思って市場へいった。この時市場へ行ったのは昔友達と和歌山で市場に行って買った刺し身がびっくりするくらい美味かったことを覚えていたからだと思う。
牡蠣やらフライの白身魚やらを食べた。やっぱりシドニーは北海道と似ていて料理するのは大して上手くないけど素材はいい。
食べて少し元気になった僕は気分を変えたいと思ってカジノに行くことにした。行く途中、俺は自分にもこの街にもあいつにも負けてられないともかくぶつけてみるんだ。そして勝とうという思いが湧いてきた。ところがやってみるとやっぱりカジノなんて初めてなんでちょっと負けてちょっと勝つを繰り返し、時間が過ぎていく。それでも粘り強くやってると100ドル勝てた。
ビビリな僕はその100ドルを本に大勝負に打って出ることはせず、これで残りの日程少しは自由にできることに満足してカジノを出た。我ながら小さいなと思うけどその時の気持ちとしては大きな前進だった。