初めてのblog

とりあえずオーストラリアに行った時の日記が書きたくて始めました。 今後はどうするか解からないけどエッセイ風なことでやっていこうかなとも思ったり。 音楽 映画 本 旅行好きです。https://twitter.com/kentaro99

京都に旅行に行った関係で手を付けてなかったけどちゃんと完結させたいので書いてしまいます。

2日目は朝からひどく落ち込んでいた。部屋に誰か彼かいるホステルにいてもしょうがないからシドニーの有名な観光地のオペラハウスとハーバーブリッジに行くことにした。
 駅について着いてそこらのファーストフードで朝飯を食べ終わりオペラハウスに行く途中 多分落ち込んでいる僕を見ていいかもだと思ったんだろう白人のババアに1ドルほどせびられ断る気力もない僕はあげてしまった。そうなると更に落ち込み、港という哀愁のあるロケーションもあってか歩きながら泣いた。もう何でも良かった。そしてなんとまた別のやつに1ドルほどせびられてあげてしまった。 
 相当に落ち込んでしまった僕は目的もなく亡霊のようにさまよい歩いた。 時間もたち、歩き疲れてくるとお腹が減ってきたしどうせならシドニーの美味しいシーフードを食べたいと思って市場へいった。この時市場へ行ったのは昔友達と和歌山で市場に行って買った刺し身がびっくりするくらい美味かったことを覚えていたからだと思う。
 牡蠣やらフライの白身魚やらを食べた。やっぱりシドニーは北海道と似ていて料理するのは大して上手くないけど素材はいい。
  食べて少し元気になった僕は気分を変えたいと思ってカジノに行くことにした。行く途中、俺は自分にもこの街にもあいつにも負けてられないともかくぶつけてみるんだ。そして勝とうという思いが湧いてきた。ところがやってみるとやっぱりカジノなんて初めてなんでちょっと負けてちょっと勝つを繰り返し、時間が過ぎていく。それでも粘り強くやってると100ドル勝てた。
 ビビリな僕はその100ドルを本に大勝負に打って出ることはせず、これで残りの日程少しは自由にできることに満足してカジノを出た。我ながら小さいなと思うけどその時の気持ちとしては大きな前進だった。

次に会ったのはTさんという女性だ。
シドニーについてからは中華街や街をブラブラしてチェックインした。街のど真ん中にあるシドニーバックパッカーズというホステルだった。16人が一部屋に泊まる仕様でこれまた慣れていない僕はどうしたもんかなって思った。

 その後また街をブラブラして、日本風居酒屋にはいった。そこであったのがTさんだった。
Tさんはなんと言えばいいのかわからないが今まで会ったことのない人種だった。なんとなく寂しげでとっても可愛い人だった。彼女の持つ雰囲気も独特な魅力をましていたように思う。何にせよ魅力的だったので一目惚れしたがもちろん撃沈した。
彼女とは飲んだあとビリヤードをしに行ったのだが、何故かやたら勝ちにこだわっていたのを覚えている。
終わったあと喫煙所で色々話した。途中黒人が入ってきてソーリーと笑顔で言いやがった。この野郎、空気読めってやつだ。

彼女はフィリピン人と日本人のハーフで親の仕事の都合で世界中いらんな国を転々としていたそうだ。エリート一家でしつけも厳しかったりしたそうだ。オーストラリアにいるのは大学に通っていたからで色々な理由でやめてしまったそうだ。ずっと日本に帰りたかったみたいでその日がシドニーで過ごす最後の日だった。僕は大学を留年して引きこもり的な状態を経験したし、転勤族で5年以上一つのとこに住んだことがない(奇しくも大学時代の京都が一番長くなってしまったが)ので彼女の話にはとても共感できた。
彼女は荷物をまとめると言って帰り、次の日僕は空港まで見送りに行った。
日本に来た彼女は今ではもう友だちもできたみたいで本当に良かった。
こんなところで勘弁してくれ。

 そういえば結構前になるけどオーストラリアに行った時のことをきちんと書いてなかったので書こうかなって思う。

 
 ゴールデンウィークにシドニーに行ってきたんだけどあの旅で一番思い出に残ってるのは何より人との出会いだ。どの旅でもそうなんだろうけど旅行に出かけると自分も人もオープンになるし、ついつい話し込んでしまったりする。そしてそんな時はむこうもこっちもいらんことまで話したりする。たまたまの出会いで短い時間を過ごしただけなんだけど何故か心のつながりを感じる自分を投げ打つように旅に出ると不思議と会うべき人に会えるし、何らかのテーマのようなものもでてくる。それが本当に面白い。醍醐味っていうやつだよね。終った後に思うのはこれって普段の生活でもそうかもしれないなってこと。

 
 最初にあったのは
Lさんというアメリカ人だった。シドニーまで韓国のインチョン空港を経由していったんだけど乗り継ぎの時に7時間待たなくちゃいけなくて暇だから入ったバーに新千歳から来ていた外人がいたので、一緒だったよね的なことを英語で話しかけてみた。初めての一人旅で外国に来て冷たい水をぶっかけられたような気分になっていた。迷子になった子供だった。これじゃいけないなって思って自分を試す意味でも話しかけてみた。もうこういう時って度胸だよね。結果話しかけてみて本当に良かった。だって、彼がサンフランシスコ行きの飛行機に乗るまで5時間も話してたから。まさか自分が英語で5時間会話が持つとは思わなかった。旅の初めで相当自信にもなった。でもそれって彼のおかげだったんだよな。

 
 彼は北海道に来ている英語教師で久しぶりに実家のサンフランシスコに帰るところだった。穏やかで何かインテリジェンスのようなものを感じたしそれが全然押し付けがましくなく自然に賢い人だった。それに何か暖かいものを感じた。彼は大学時代、日本の留学生と友だちになり仕事を紹介してもらって日本に来たらしい。これは後で知ったんだけどその大学って西海岸でもトップクラスの大学で相当なインテリだったみたいだ。そんな彼とは本当色んなことを話したんだけど主なトピックは今の日本の社会とアメリカの社会についてでそれを軸にあらゆることを話した。
 
 人間、家族観、仕事、アメリカンドリーム、日本人の趣味の幅広さ、経済、マラソンの爆弾事件のニュース、女性について。
 
 お互い良い所悪いところを言ったしその中でどういう価値観を自分の中に築いていくのかを考えさせられた。どんな話をしたか全部書きたいくらい面白かったけど書ききれないのが残念だ。
 
 彼は英語教師として上手くいっているみたいだった。写真を見せてもらったけど新聞にものっていたしどみんなから好かれてるんだろうなっていうのが伝わってきた。彼自身やりがいを持って取り組んでいるみたいだった。休日は外人仲間で山に登って滑るスケボーをしてるみたいでめちゃくちゃエンジョイしていた。彼女とは遠距離恋愛でノルウェーだかフィンランドだかのプロサッカー選手みたいだった。大学時代にロックフェスで知り合ってそれ以来の中で
Lさんが日本に来てからは一年に数回会えるくらいだったらしい。それでも見せてもらった写真からは仲いいのが伝わってきた。今の時代スカイプとかあるからこういうこともできるんだよな。

 
 彼ってかなり突飛な生き方をしてるようにも思うけどスゲーエンジョイしているみたいだった。静かな自信と落ち着きがあって人から好かれるなって思った.ある意味仏と言うか仏教徒のようだった。今子いう時代を考えさせられた気がする。彼とは別れる前人生で何が大事かっていう話をした。彼は自分にとって好きな、いい仕事だって答えた。僕は家族かできれば恋人かなって答えた。

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