■志位和夫・共産党委員長

 みんなの党と日本維新の会の、特定秘密保護法案をめぐる修正劇は、あまりにひどい茶番だ。

 維新については、秘密の指定期間は30年から原則60年に延長するという後退の中身になった。しかも、最長60年の例外7項目でも合意しておりますが、最後に「これらの情報に準ずるもので政令で定める重要な情報」とある。こうなりますと、例外が際限なく広がっていく。何の歯止めにもならない例外条項だ。みんなについては、首相が第三者だという。ちょっと論に絶えないようなごまかしだ。

 修正合意した野党は、自民党の補完勢力ということを自ら実証した。もともと補完勢力だったので、そういう野党勢力が賛成に加わったからといって、今度の法案が道理にかなったものになったということには決してなりません。(国会内での記者会見で)