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福島 被災地で栽培の綿を収穫11月23日 20時7分
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東日本大震災や東京電力福島第一原発の事故の影響で、使われなくなった福島県内の農地を活用して綿花の栽培を進めているNPOのメンバーやボランティアの人たちが、広野町の畑で収穫期を迎えた綿の収穫を行いました。
綿花の栽培は、被災地の農業の再生につなげようとNPOの呼びかけで福島県内で去年から行われています。
広野町では3か所合わせて30アールの畑でことしから栽培が始まり、5月に種がまかれた綿花が順調に育って収穫の時期を迎えました。
23日は地元の住民に加え、東京など首都圏から70人余りの支援者が訪れ、垂れ下がるように育った綿を一つ一つ丁寧に摘み取っていました。
収穫されたのは茶色になるのが特徴の茶綿と呼ばれる品種で、農薬や化学肥料を使わずに育てられました。
綿の収穫を初めて体験した東京の女性は、「綿がこぼれるように育っていて楽しかった。被災地の復興にもつながると思います」と話していました。
綿花栽培に取り組んでいるNPOでは、ことしは栽培面積が広野町を含めて3ヘクタールに広がったことから、来月までに去年の3倍の1トンを目標に収穫する計画で、摘み取った綿はTシャツやタオルなどの材料として出荷されることになっています。