逃走中にゴルフで更迭11月22日 19時22分
今月13日に仙台市の仙台中央警察署から、ドイツ人の男が取り調べ中に逃走した翌日の14日に、大河原警察署の署長が有給休暇を取得してゴルフに行っていたことがわかり、宮城県警察本部は22日付けで署長を更迭しました。
更迭されたのは、大河原警察署の署長の大友利治警視(57)です。宮城県警察本部によりますと、大友署長は、仙台中央警察署の取調室から逃走した、ドイツ人の25歳の男の捜索が続いていた今月14日、有給休暇を取得して男性署員3人と、県内のゴルフ場でゴルフをしていたということです。
宮城県警察本部は、「署長としての適正さを欠く行為で、今後の業務運営に支障をきたす」として、22日付けで警務部付に異動させ、更迭しました。大友署長は、「県民や組織に対して大変申し訳ない」と話し、辞職の意向を伝えているということです。
警察は、一緒にゴルフに行った3人の署員もあわせて処分を検討しています。
宮城県警察本部の大原光博警務部長は、「県民に大きな不安を与える事案が発生しているさなかの行為で、警察の信用を大きく損なうものであり、誠に遺憾だ。組織の一層の綱紀粛正を図り、信頼回復に努めたい」とするコメントを発表しました。