閖上の区画整理 県が認可11月23日 05時31分
震災で大きな被害を受けた名取市閖上地区の区画整理事業について、県は22日付けで事業計画を認可し、設計や用地の買収など具体的な作業に入ることになりました。震災で700人以上が犠牲になった名取市閖上地区では、186億円をかけて地盤のかさ上げなどをしたうえで住宅地などを整備する区画整理事業が計画されていて、県は都市計画審議会での審議の結果、妥当性が認められたとして22日付けでこの事業計画を認可しました。
認可を受けて、名取市では設計や用地の買収など、具体的な事業に着手することになります。
閖上地区の土地区画整理事業をめぐっては、450人あまりの住民が「安全な内陸に住宅地を確保すべきだ」として計画の修正を求めていることから、県の都市計画審議会はこうした住民の声に配慮することを求める異例の意見書を名取市に提出しています。
こうした状況を踏まえ、名取市震災復興部の大友政基部長は「学識者を交えた新たなまちづくり協議会をつくり、移転を求める住民への対応も含めて区画整理の進め方を協議したい」と話しています。