◇ダンロップ・フェニックス<第2日>
▽22日、宮崎市、フェニックスCC(7027ヤード、パー71)▽晴れ、気温16・7度、風速6・8メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽84選手▽観衆2849人
イーブンパーの10位から発進した松山英樹(21)=東北福祉大=は4バーディー、4ボギーの71で回り、通算イーブンパーのままだったが、順位を9位に上げた。残り2日間で首位との3打差を追う。通算3アンダーの首位には賞金ランキング2位の金亨成(キム・ヒョンソン、33)=韓国=ら4人がつけた。左膝手術から復帰し前日6位だった中嶋常幸(59)は73で、通算1オーバーの19位に後退した。
前半でスコアを落とし「何を練習してるんだろう」と、自身への怒りやイライラを募らせた松山。だが、最終18番パー5で魅せた。フェアウエーからの第2打をピン奥8メートルにオン。イーグルトライは外れたが楽々バーディー奪取。「いい流れのない中、パープレーで回れて良かった」とほっと一息ついた。
実は、あわやピンチという場面もあった。16番で4メートルのバーディーパットを外した後、右目のコンタクトレンズが外れた。最近は視力を測っていないというが、4年ほど前は0・2だった。パットを外して天を仰いだときにとれた。「でも、予備がキャディーバッグにあったので大丈夫でした」。準備万端、大事に至らなかった。
右ほほの腫れも徐々にひいている。連日プレー後にコースに近い皮膚科に通い、その後コースに戻って練習している。この日は最後の一人になるまでショット、パットを調整。「上にいくことが賞金王につながる。少しでも上にいきたい」。残り2日間でのチャージを誓った。
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