俊輔　スタメン復帰　きょう磐田戦

　横浜ＭのＭＦ中村俊輔（３５）が、２３日の磐田戦（ヤマハ）でスタメン復帰する。胆のう炎で１日から９日間入院。天皇杯４回戦の長野戦（２０日）に途中出場して戦列復帰していた。２２日の練習後、「（欠場した）名古屋戦で迷惑をかけたので、勝ち点３を取る」と活躍を誓った。

　スタメン復帰まで時間はかかったものの、欠場したのは名古屋戦（１０日、１−２で敗戦）のみ。代表招集期間もあり、スケジュールにも助けられた。「運良く、休んだのはグランパス戦だけだった。でも、残り試合でそれを返さなきゃいけない使命がある」と意気込みを話した。

　その思いを示すように、全体練習後も俊輔はボールを蹴り続けた。ＦＫ、シュート練習、そしてＰＫまで蹴り終えて、やっとピッチを後にした。「（２０日の）天皇杯で６０分くらい出て筋肉の張りはあるけど、９０分は考えず最初から飛ばしていく。こういう試合はセットプレーが大事になる。特にＣＫ。ウチは走り負けても、ツボを抑えてる選手が多いし、メンタルをタフにいきたい」と話した。

　残りは３試合。３連勝して自力優勝があるのは横浜Ｍだけ。「小さいことをキッチリやっていく。セカンドボールやプレスとか。派手なプレーより、泥くさくてもいいから勝ちにいく」。絶対的な司令塔の復活は、９年ぶりの優勝を狙うチームにとって何よりの朗報だ。　

　　（荒川敬則）