人気の弁当路上販売「排斥」しないで! (東京都が規制強化策)
路上での弁当販売のあり方について検討している東京都食品安全審議会は19日、衛生管理のため保冷剤や温度計の使用を義務付けることや、販売者を食品衛生責任者に限るなど、規制強化策をまとめた。11月20日付の東京新聞が報じるところによると、都は2014年度にも関連条例を改正する方針だという。
都内の路上で弁当を販売する「行商」の届け出は、2012年現在で542件。安価なこともあり、いわゆる「昼食難民」のサラリーマンらに人気がある。が、都が今年6月に行った実態調査では、業者の15%が無届けで、6割が保冷できない容器を用いるなど温度管理が不十分だった。実験では、夏場に容器が35度を超えるケースもあり、食中毒の恐れがあるとしている。
食べ物に関することであるから、衛生指導を徹底していただくことには大賛成だ。ただし、規制の強化が路上弁当屋さんの「排斥」につながることだけは絶対にないよう、お願いしたい。路上での商業活動には、何故かしら大衆をわくわくさせる(ハプニング・アート的な)ものがあり、筆者は路上における創造的行為を「内需促進のための成長戦略の一つ」と考えているからだ。
“路上の歌姫”宮崎奈穂子さんと筆者が出遭ったのは昨年の1月14日の夜、雪のちらつく新宿駅東南口の「路上」であった。どことなく懐かしいハイトーンの歌声に立ち止まり、思わず聴き入ったあと、CDを買った。すると、「もし、よろしければ、もう1枚買っていただいて、どなたかに宮崎奈穂子のことを伝えていただけませんか。大人のかたにだけのお願いです」と頼み込まれた。長年、自分で商売をしてきて、飛び込み営業までやった経験のある筆者は彼女の熱意に打たれ、もう1枚CDを買った。サインをしたいので名前をおしえてくださいというので“川瀬見つばさ”と名乗ったら、「あたし、名前フェチなんです。絶対に忘れないお名前!」といわれた。今も机の上に「川瀬見つばささんへ、2014.1.14 宮崎奈穂子」と書かれたCDがある。
あとで知ったことだが、宮崎さんは筆者の大学の後輩であった。話しを元に戻そう。路上でのクリエイティブな活動は、このうえない内需の成長戦略になる。弁当販売にしても、ストリートミュージシャンたちの路上ライブにしても。店舗営業とはハプニング性や「わくわく感」が違うからだ。親愛なる東京都さま、指導はおおいにけっこうですが、どうぞ路上弁当屋さんを「排斥」だけはなさらないでください。
2013年11月21日 00:41
「いやぁ、オネエチャンに頼まれごとしちゃってねぇ・・・。オレに『ねぇ、CDもう1枚買って。もうひとりお客さま紹介してくれたら嬉しいわぁ』なんて言うのよ。頼りにされちゃったから仕方ないなぁ〜、ダハハハハハ。いいコなんだよ、オレの名前が好きとか言うんだよぉ、デヘヘヘヘヘ。なっ、ひいきにしてやって」
・・・ってカンジ? まんまキャバクラの「恋愛営業」初歩編に引っかかるオヤジじゃないですか、やだ〜。