中国、日米の最大級フィリピン支援に言いがかり「アジア各国は不安感じている」

2013.11.22


台風被災者を支援する航空自衛隊のC130輸送機(奥)と米軍のヘリ=20日、フィリピン・タクロバン空港(早坂洋祐撮影)【拡大】

 台風30号で壊滅的被害を受けたフィリピンに対し、日本の自衛隊と米軍が連携して史上最大規模の緊急援助活動を本格化させた。日本の大型護衛艦や米原子力空母が周辺海域に集結。南シナ海の領有権争いでフィリピンとの関係が悪化し、人道援助に冷淡な中国をけん制する思惑もありそうだ。中国メディアはさっそく反発を始めた。

 「フィリピンは隣国。大規模な支援は当然だ」

 防衛省幹部はこう語った。自衛隊の国際緊急援助隊を乗せた海自のヘリコプター搭載護衛艦「いせ」、輸送艦「おおすみ」など3隻は22日朝、レイテ島東方沖に到着。医療や支援物資の輸送にあたっている先遣隊と合わせて約1180人態勢で支援活動を展開する。

 活動名は「サンカイ」。レイテ島などで使われるワライ語で「友達」を意味するという。

 一方、米軍は、原子力空母「ジョージ・ワシントン」や、揚陸艦「ジャーマンタウン」などを派遣し、陸上で活動する海兵隊員も1200人規模に拡充する。

 レイテ島といえば、太平洋戦争の激戦地だった場所でもある。

 防衛省関係者は「かつての激戦地で、旧敵同士が協力して人道支援に取り組む。日米同盟の大きな節目だ」と語った。

 こうした動きに怯えたのか、中国は即反発。

 日本の援助隊派遣について、「かつてアジアに大きな苦痛を与えた国が、戦後最大の部隊を派遣する。アジア各国は不安を感じている」(環球時報)、「第2次大戦後最大規模の海外派兵」(新京報)などと、理不尽な言いがかりを付けているのだ。何と“ちっぽけな国”だろう。

 

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