阪神が獲得した韓国プロ野球で通算277セーブの歴代最多記録を持つ呉昇桓【拡大】
どれだけこの瞬間を待っただろうか。新守護神として期待される呉昇桓が、タテジマに袖を通すことが決まった。渡韓して交渉に当たった中村GMは夕方、球団を通じてコメント。やっとハートを射止めた恋人の能力を語ることで、喜びを表現した。
「シーズン中に呉昇桓選手を2回見たが、ベストコンディションでない状態も完璧に抑えていた。呉昇桓選手がマウンドに上がると、違う雰囲気を感じさせられた」
呉は、韓国球界で歴代最多の通算277セーブをマークした最速157キロ右腕。5度のセーブ王に輝き、2008年の北京五輪、WBCにも3大会連続で出場したストッパー。虎は、今オフの補強の最重要案件として追い続けてきたが、ついに獲得に至った。呉は「最初からいい条件で深い関心を持ってくださった阪神球団に真摯に感謝します」とコメントを発表した。
道のりは長かった。シーズン中に、中村GMが韓国に視察に向かうなど早くから右腕に注目していたが、ソフトバンクやメジャー球団も興味を示していたという。争奪戦覚悟で準備したが、調査を重ねるたびに、想定を大きく超える費用がかかることが判明した。