オマリー打撃コーチ補佐(左)と握手するゴメス。ホンマに期待してまっせ!!(阪神提供)【拡大】
米カリフォルニア州のホテルの一室でゴメスは丸太のような腕をまくり、鼻息を荒くした。阪神への情熱が、もう止まらない。
「ここ数年間、3Aで成績を積み上げてもほとんど上(メジャー)でチャンスをもらえなかったので、モチベーションを保つことが大変でした。きょうの夕食をともにさせてもらったオマリー打撃コーチ(補佐)から多くのアドバイスももらいましたし、ドミニカ共和国でも日本の野球を経験しているヘクター・ルナ、エステバン・ヘルマン両内野手からもいろいろと話を聞かせてもらっています」
すでに契約は大筋で合意に達していたが、正式にサインをする瞬間に虎の一員になった実感が湧いてきた。今季3Aで29発を放ちながらもメジャー昇格なし。内野手の層が厚く、持ち味のパワーを発揮できないままシーズンを終えた。じつは、ここ数年、日本球界でのプレーを熱望していた。
今季終了後には、母国ドミニカ共和国で行われていたウインターリーグに参加。そこで竜の安打製造機&レオの俊足巧打の成功秘話に自然と耳を傾けていた。