2013.11.23 05:01(2/2ページ)

阪神・福留ザンゲ更改、ゼロからの出発誓った!

来季、こんなシーンは見たくない!!

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 屈辱の1年を糧にはい上がる。濃紺のストライプスーツをまとった福留が誓いを立てた。イチからではなく、ゼロからの出直し-。不退転の決意表明だった。

 「ゼロからだと思う。すべての面を強化していけたらいいなと思う」

 3年契約2年目の来季は現状維持の1億5000万円プラス出来高払い。約45分の話し合いの大半は、自身の体の状態確認に割かれた。虎1年目の今シーズンは5月に受けた左ひざの手術に始まり、故障の連続。開幕5番を託され、得点力不足の解消の期待がかかったが、出場63試合にとどまり、打率・198、6本塁打、31打点と不本意な成績に終わった。

 「つまらないシーズンでしたね、僕にとっては。ほぼ何もしていないシーズンは、僕としてはおもしろくないですし、チームにとっても大変迷惑をかけた。自分がいままで(野球を)やってきたなかでこれだけ、けがをして1年間を過ごすというのは、つまらない」

 中日時代は2度の首位打者に輝き、MVPを獲得するなど、球界の第一線を走ってきた男がよもやのザンゲ、ザンゲ…。悔しかった。来季は背水の覚悟で臨むつもりだ。現在は、甲子園クラブハウスを主な拠点とし、シーズン終盤に痛めた右ふくらはぎのリハビリとトレーニングを「半分半分」の割合で取り組む。1日も早く万全な状態に戻すため、ベテランは懸命に汗を流す日々を送っている。年明けからは例年通り、ハワイ自主トレを行い、戦闘ボディーの土台作りに励む考えだ。

 「まず、体を万全な状態に戻すことを最優先にしたうえで、来年に臨めれば。(阪神は)優勝争いをシーズン途中までやってて、やはり勝てるチームだと思う」

 2014年は37歳を迎えるが、老け込む年ではない。福留がゼロからの再出発を図る。 (小松 真也)

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(紙面から)