阪神と仮契約を完了し田中九州担当スカウトに帽子をかぶせてもらう阪神・梅野=福岡市内のホテル(撮影・森田達也)【拡大】
大学球界きっての打てる捕手、梅野が闘志むき出しだ。虎も獲得を目指し、広島に1位指名された大瀬良に照準を定めた。
「同世代でもNo.1の投手なので。負けたくない気持ちが自然と出てくる。打ちたいですね」
1メートル73、72キロの小さな体は、闘争心のかたまりだ。大学日本代表では同部屋で過ごし、プライベートでも交流がある。今春のオープン戦では大瀬良から5打数3安打で1本塁打。現時点では、小久保ジャパンの台湾遠征で最速153キロ、2回ゼロ封の好投を見せた大瀬良に注目度で劣るが、プロに入って巻き返す。
「右打者ですし、城島さん(元阪神)を目指したい」。力強い宣言も飛び出した。 (長友 孝輔)
梅野 隆太郎(うめの・りゅうたろう)
捕手。1991(平成3)年6月17日生まれ、福岡県出身、22歳。小2から野球を始め、中学時は那珂川シャークスに所属。福岡工大城東高では2年秋から主将を務め、通算24本塁打を放った。福岡大に進み、1年春から全試合に出場。1年秋から6季連続でベストナイン、今春にはMVPに選出。今年の日米大学野球では代表の主将を務めた。1メートル76、78キロ。右投げ右打ち。
(紙面から)