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【大相撲】日馬 連勝止まった 稀勢に5連敗2013年11月23日 紙面から ◇九州場所<13日目>(22日・福岡国際センター) 横綱日馬富士(29)=伊勢ケ浜=が大関稀勢の里(27)=鳴戸=に寄り切られ、初黒星を喫した。横綱白鵬(28)=宮城野=は大関鶴竜を寄り切り、ただ一人13戦全勝とした。14日目に白鵬が稀勢の里を下し、結びの一番で日馬富士が鶴竜に敗れると、白鵬の5場所連続28度目の優勝が決まる。白鵬を1敗で日馬富士、2敗で稀勢の里が追う。 日馬富士がミスを犯して痛恨の1敗を喫した。稀勢の里に寄り切られ、これで何と直接対決5連敗。かつては10連勝とカモにした相手だったが、今や完全に立場は逆転してしまった。 「まあ負けは負け。勝負事だから負けることだってある。これからもずっと当たっていく相手。今場所は今場所。もう結果は出ています」 必死に冷静さを保とうとする日馬富士だが、やってはいけないミスだった。立ち合いで体が離れた直後、大きく振り回した右の張り手が空を切った。脇が甘くなった上、相手を呼び込んで得意の左差しを許したことが致命傷になった。 過去、横綱が大関以下に5連敗以上したのは曙(現プロレスラー)が出島(現大鳴戸親方)に5連敗して以来、14年ぶりの不名誉な記録。かつて隆の里(先代鳴戸親方)に7連敗というワースト記録を残した千代の富士(現九重親方)は「横綱は連敗しちゃいけない。特に下の者には」と振り返り、「研究しないと。何度も肌を合わせていけば付け入るスキが分かってくる。立ち合いを速くするとか、まわしの取り方を変えるとか。相撲を改善しないと」と苦言を呈した。 日馬富士の武器であり悪い癖でもある張り手。はまれば圧倒的な強さを発揮するが、粗削りな技はちょっとでも狂えばもろさにつながる。それが大事な一番で出た。 5連敗にも「勝負事なんで…」と話した日馬富士だが「もうちょっと体を大きくしなければいけないと思う」とポツリ。体格の差も敗因の一つに挙げた。 優勝争いで一歩後退。白鵬との直接対決が残っており、まだ自力Vの可能性はあるが、あまりにも痛い1敗だ。 「これからです。勝負事は何が起こるか分かりませんから」と自らに言い聞かせるように語気を強めた日馬富士。あくまで強気に構え、残り2日の逆転に懸ける。 (竹尾和久) PR情報
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