原画・作監[2011]

=田無SOS=



春先から予定されいてた仕事がいきなり凍結。
サポートしてくれるお仲間は盛り上げてくれるものの、実際の環境はと言えば逆風吹きまくり。
羽山さんの明日はどっちだ。



STAR DRIVER
輝きのタクト
  • #18
    • 作監。といえるかどうか。
      今度こそ、と意気込んで引き受けた仕事だが、作打ち後に絶望的にスケジュールのないことを知らされる。
      最初から分かってたら引き受けなかったヨ……。
      のっけからテンションだだ下がり。
      加えて年末年始を挟んじゃうし、年明けに体調崩して仕事にならないしで、前回以上の逆境。
      はっきり言ってろくな仕事はできてない。まったくいいとこなし。
      実質、出来たことと言えば、部分的なレイアウトチェックぐらい。
      つくづく、巡り合わせというか、相性というか、出会いの悪さだけが際立った作品になってしまった。

映画ドラえもん
新・のび太と鉄人兵団
〜はばたけ 天使たち〜
回想シーンの原画。16カット。
パート作監をやっている栗尾ちゃんと飲んでいたときの雑談から何となく引き受けることに。
藤子不二雄ものは遥か二十年以上前に惨敗した経験があったのだけど、今なら何とかなるんじゃないか、と。
内容も簡単なところだったこともあって、予想通り、作業自体は何のストレスも無くすんなり終了。
他の仕事との兼ね合いでぎりぎりまで時間がかかってしまったのはいつものことだけど、制作はさぞかしやきもきしただろうなぁ、と申し訳なく思ったり。

夢喰いメリー#13原画。「月を背負って爆弾パンチ」みたいなところを5カット。
#1以降、試聴していなかったため、何をやっているのか全くわからず。
「OPやったら最終回の原画もね」ルール、久々に発動。
某作品の作監のスケジュールも押している中、しがらみのごり押しでホンのお手伝い。
第一原画だけ、という話だったはずが、ゴリゴリのごり押しで原画まで仕上げることに。
何のこだわりもなくお小遣い稼ぎ。

トリコOP原画。香川くんの名前の出るあたり、2カット(内1カットはBG onlyなので実質1カット)。
学校で教えてた座古がシリーズディレクターをやると言うので、無理やりお手伝い。
予想以上ににこのキャラ描きにくい。
教え子の前でいいとこ見せたかったけど、実はあんまりうまく行っていない。
ちょっとコンテの内容がつかみづらかった、というのは言い訳にすぎぬ。
でも、香川くんは喜んでくれたみたいなのでOKとしよう。

エックスメン
  • OP
    • 原画(ビースト)1カット。レイアウト(ウルヴァリン)1カット。
      #9の作監inまでに少々の時間ができたので、キャラの練習の意味で引き受ける。
      が、2カット打ち合わせしたものの、レイアウトあげた段階で1カット引き上げの憂き目に。
      あいかわらず、自らのスケジュール管理が甘い甘い。
      木崎さんのコンテはかっこいいのだけど、私にはちょっと難しいみたい。とほほ。

  • #9
    • 作監。レイアウト10カット。原画(数量不明)。
      この作品に参加するとまわりに話した時に、誰もが口をそろえて「大変だ、って聞いてます」みたいなことを言われたけど、描きたい(というか、動きの上で必要な)角度の絵が成立するデザインである分、なんぼか楽か、と思っていた。
      で、やってみたら予想どおり、そのあたりのストレスは皆無。
      実に楽に、快適に絵が描けた。
      誤解を恐れずに言わせてもらえば、今時のよくあるアニメと比べたら、よっぽど簡単な仕事であった。

      コンテに少々難有り、ということで、作画inの前に演出といっしょに綿密に画面構成を練り直す。
      それなりに時間はかかったけど、完成フィルムにはいい意味で反映されているはず。
      それだけが原因ではないけど、なんだかんだでinがずるずると遅れ、気がつけば壊滅的なスケジュールになってしまったのは大きな反省点と言える。

      少ないスケジュールの中で最低限、絵をまとめるために、いつものようにレイアウトで押さえ込む。
      原画時、作監を入れたのはほんの数えるほど(それしかできなかった)。
      最後の最後は間に合わなくなって、レイアウト作監をそのまま動画に放り込む、なんていう荒技発動。
      条件は過酷であったけど、できるかぎりの手を入れることはできたので、満足っちゃあ、満足。
      とは言っても、動画以降の作業時間が少なくなってしまったのは、申し訳ない気持ちと悔しい気持ちでいっぱいいっぱい。

      原画陣に結構なメンツがそろってくれたので、大助かり。
      U越、K尾が実にいい仕事をしてくれた。
      終盤、マッドに詰めて、みんなでワイワイ作業できたのは、実に楽しかった。
      こんなに楽しい気持ちで仕事できたのは久しぶりのこと。
      またやりたいなー。
      本作に誘ってくれた、演出のN山に感謝。

      とは言え。
      リアル系の作画には抵抗のない私でさえ、このキャラはめんどくさかったぞ。
      そんじょそこらのアニメ力では対応は難しいと思われ。

  • #12
    • 原画。タケオ攻撃を久子のアーマーが遮るあたりを歯抜けで8カット。
      打ち合わせ前までは5カットの予定だったところが、ぼけーっと打ち合わせしていたら消費税が上乗せされていた。
      だまされたー。
      しかも、打ち合わせの翌日がラフ原UP日、ってゆう(ぶっちぎりで間に合いませんでしたが)。

      エフェクトがらみとはいえ、テレビシリーズで1カットに20枚以上の原画枚数が必要なカットが何カットもあるのは、やっぱりどうかと思う。
      こんなの、若手の原画マンがやってたら、食っていけませんがな。

      白箱見たら処理かかりまくって、描いた原画がほとんど見えないってのも悲しいっちゃあ悲しい。
      どうせ処理入れるなら、努力が報われる処理をしてほしかった、というのはこっちの勝手な言い分、か。
      そのあたりを見抜けなかった自分の判断力にもがっかり。

魔乳秘剣帖
  • OP
    • 今までオープニングの原画をやった作品はいくつかあったけど、丸々一本、ひとりで原画を描くのは初めてだったり。
      なので、それなりの気合いを持って作業にのぞんだのだけど……
      理由はいろいろあったのだけど、例によってスケジュールをぶっちぎり。
      なんと、#1には間に合わず、完成版は#4から。
      不本意ながら進化するオープニングになってしまって、各方面に多大なご迷惑をおかけしてしまった。
      ごめんなさいごめんなさい。本当にごめんなさい。
      カット内容自体はそれほど大変なものはなかったのだけど、キャラがなぁ……
      描いても描いてもちゃんと描けてる気がしなかったのはつらかった。
      あと、巨乳。描きにくいわ。
      でも、もう覚えた。

      止めのカットで原画のまま仕上げにまわしたカットが5カットほど有り。
      内1カットは筆ペン仕上げ。
      原画の描線を生かすための処理だったのだけど、もうちょっと乱暴に描いてもよかったかも、ネ。

  • #12
    • 原画。中盤、河原での千房VS桜花のあたり。諸事情により数量不明(後述、ウウ…)。

      OP最終話ルール発動。
      ってゆーか、OPのスケジュールをぶっちぎりまくった対価のペナルティ。
      でも、いかにペナルティとは言え、OPでのあれだけのスケジュールぶっちぎりっぷりを見ていて、よくもまあ、私になんか仕事を振ろうなんて気になったもんだ。
      いや、ありがたい話です。
      な、の、だ、け、ど。

      結果はペナルティの上塗り。
      本来のカット数の半分も原画にできたのだろうか。
      間にあわぬカットは二原にふってもらったり、レイアウト作監でしのいだり、って、もうハチャメチャ。
      申し訳ない気持でいっぱいいっぱい(てゆーか、最近こんなんばっか)。
      集中して机に向かう時間が作れないのは仕方のないこととは言え、さすがにつらかったわー。

      そう言えば、最終話のOP、動画の割り間違いが直ってたなぁ。
      いつ、差し替えたんだろう?

ぬらりひょんの孫
〜千年魔京〜
#8原画…のはずが第一原画。冒頭の筋肉キャラのあたり、15カット。
ある日かかってきた監督の福田さんからの直々のお電話での依頼。
『魔乳』の遅れからスケジュールがモロかぶりになってしまってもう大変。
結局、間に合わなくって引き上げられて……だから第一原画のみ(何カットかは原画までやったけどね)。とほほ…

アイドルマスター #9原画。冷蔵庫を開けて、亜美、真美が見栄を切るあたり22カット。
性格の見えてこないキャラクターは、描いてても全然面白くなかった。
よくわからないから感情移入もできないわけで、テンションは低空飛行のまま何の感慨もなく終了。
山内さんがらみでなんとなく引き受けてしまった仕事だったのだけど……人気あるの?これ?
あるのかー……わからん。

AKB48
ステージファイター
GREEのCMの仕事。あえて言うならキャラデ、原画。コンテ調整少々。

飛び込みの仕事。『北斗の拳』みたいな世界観でやりたいから、という理由で私のところにお鉢が回ってきたようだ。
AKBに関しては何も知らないに等しいので、まるっきり手探り。
とにかく、ファンが見て納得できるものになることを一番に考えたのだけど……出来のよしあしは私には判断できぬ。

実質、一週間有るか無いかの突貫工事にしては上出来か、と……自画自賛。
時間のやりくりは大変だったけど、楽しい仕事でした。

輪るピングドラム #18、ワイヤーが切れてゴンドラが下がって…みたいなところの原画11カット。
数も内容も大したことは無かったのに、とにかく時間のやりくりに追われて、無駄に苦労する。
不甲斐ない仕事っぷりに申し訳ない気持でいっぱい。
慣れれば楽しくやれたと思えるキャラだっただけに残念である。


キャラクターデザイン

AKB48
ステージファイター
「『北斗の拳』みたいな世界観で」「前田敦子をラオウの立ち位置で」というもの以外はこれと言ったオーダーはなく。
10秒ちょっとしか尺のないフィルムなので、ちょっとしたラフをチェックしてもらってから、原画作業で仕上げた感じ。

似顔絵は不得手ではないものの、普段から見慣れないものを似せて描くのは意外と難しい。
作業がすっかり終わったあとでバラエティ番組に出ている大島優子を見て「写真とぜんぜん違う…!」なんてもんどりうってみたり。
ちゅーか、ぶっちゃけ写真情報から得られるものなんてホント、上っ面なものだけなのを再確認。
わかってたのにねー。
なので、あとから「こう描くべきだった」って思えることが続出。
なんに対しても常にアンテナは立てとかないとねー、ってゆう。




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