原子力規制委:柏崎刈羽沸騰水型 再稼働審査を21日開始
毎日新聞 2013年11月19日 18時50分
原子力規制委員会は19日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた安全審査を21日に開始すると発表した。同原発は事故を起こした福島原発と同じ沸騰水型。現在、4電力会社から再稼働申請が出ている6原発12基の審査が進んでいるが、いずれも格納容器の容積が大きい加圧水型で、沸騰水型の審査は今回が初めてとなる。
21日の審査では、東電側から申請内容の説明を受けたうえで、論点整理の作業などを始める。東電は9月27日に柏崎刈羽原発の再稼働を申請。規制委事務局の原子力規制庁による東電へのヒアリングは随時開かれているが、福島第1原発で作業ミスによる汚染水漏れが続いたため、規制委は正式な安全審査を凍結していた。
柏崎刈羽原発は、敷地直下に複数の断層が存在するため、これらが耐震設計上、考慮すべき活断層に当たるかどうかが審査の焦点の一つになる。規制委の田中俊一委員長は「審査がそう簡単にすいすいと進むとは考えられない」と述べており、審査の長期化も予想されている。【中西拓司】