巨人が中日を自由契約になっていた井端弘和内野手(38)を獲得することになった。これで懸案事項だったセカンドの穴を埋められるが、なぜアラフォーの井端なのか。その裏には、原辰徳監督(55)期待の枢軸でありながら、今季不振で伸び悩んだ坂本勇人内野手(24)の存在もあるという。
FA補強戦線真っ最中に電撃的に決まった井端獲得。だが球団は、中日を退団する以前から落合GMとの間に確執があるとの情報を極秘裏にキャッチしていた。西武からFA宣言した片岡治大内野手(30)よりも早い段階で獲得への調査を進め、10月に手術した右足と右ヒジの回復は順調で、現役続行へ強い思いを抱いていることも把握していた。
球団が決断した決め手は3つある。ひとつは補強ポイントだった二遊間を守れるということだった。球団は6年目の中井に二塁定着の期待をかけているが、1年を通して働いた実績はない。また今オフは古城が引退し、高口が自由契約となり手薄になっていた。
もうひとつはコストだ。今季の年俸が9500万円の片岡を獲得するには億単位のカネがかかる上に人的補償も発生する。井端は今季の年俸は2億5000万円と高額だが、今季は100試合の出場にとどまり打率2割3分6厘。中日に減額制限を超える88%ダウンの3000万円を提示されており、1億円以下でも合意できるという読みもあった。これで巨人は片岡争奪戦から撤退するだろう。
最後が、坂本の“お目付け役”としての期待だ。球団関係者は「勇人はグラウンドでは明るく素直な性格の半面、野球以外ではやんちゃで手に余るところもあった。最近は(阿部)慎之助がガツンと言っても効き目がなくなってきている。その点、井端とは年も離れているし、勇人も信頼を置いているようだから機能するんじゃないか」と話す。
確かに今年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の期間中、坂本は井端になついていた。「球をグラブに吸い付くように捕るにはどうしたらいいですか?」など、気付いたことを次々質問。井端も「送球さえ安定すれば球界を代表する遊撃手になれるよ」と話し、面倒を見ていた。
今季の坂本の不振が長引いたのは故障を抱えていたこともあったが、ライバル不在という一面も大きかった。寺内というバックアップ要員はいたものの、打撃力の差は大きすぎる。首脳陣の中からも「勇人に刺激を与える存在として、井端は最高です。獲っておいて損はありません」と推薦する声が上がっていたほどだ。
恩恵を受けるのは坂本だけではない。若手ナインにとっても井端の守備は最高のお手本だろう。それに加え、落合GMが就任し、早くも改革に着手している中日は来季の最大のライバルになることは間違いない。その中日の生のデータも手にすることができるのだ。
そう考えると井端獲得は今オフの巨人にとって最大の補強と言ってもいいだろう。(金額は推定)
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