ここから本文です
最終更新:2013年11月23日(土) 12時13分

猪瀬知事、徳洲会に1億5000万円要請

 東京都の猪瀬直樹知事が「徳洲会」の徳田虎雄前理事長側から5000万円の提供を受けた問題で、猪瀬氏が当初、1億5000万円を要請していたことが、徳洲会関係者への取材でわかりました。

 この問題は、猪瀬都知事が知事選1か月前の去年11月、徳田毅議員から現金5000万円の提供を受けたものです。

 徳洲会の関係者によりますと、猪瀬氏が虎雄氏に出馬の挨拶をしたおよそ2週間後、虎雄氏と息子の毅議員との間で資金提供の相談が行われました。毅議員は電話で「猪瀬氏が『1億5000万必要だ。余ったら返す』と言っている」と話し、これに虎雄氏は「まず5000万で行け」「足がつかないようにしろ」「議員会館に取りに来させろ」などと指示したということです。やり取りは通訳人を介しスピーカーフォンで行われ、複数の病院職員も聞いていました。

 猪瀬氏は22日の記者会見で、5000万円は「個人の借り入れ金」としたうえで、「申し出をお断りするのも申し訳なく受け取った」などとしていましたが、具体的に金額を指定し、資金提供を要求したことになり、22日の説明と食い違う形です。(23日10:44)