楽天が近日中にも行う田中将大投手(25)とのメジャー挑戦に関する話し合いは、球団幹部による謝罪からスタートすることになりそうだ。注目の新ポスティングシステム(入札制度)は依然として未成立ながら、田中の気持ちに変化はなく、近く自らの意思を球団側に伝える見通しだ。そんななか、球団内ではメジャーうんぬん以前に田中が球団に抱いている不信感を払拭することが先決だ、と指摘する声が上がっている。なぜか――。
当初は新制度成立を待って行われる予定だったメジャー挑戦の意思確認だが、日米間で合意に達していた新システムをMLB側が取り下げ、結論が先延ばしになったことで事態は急変した。現時点で田中はメジャー挑戦を正式表明していないにもかかわらず「田中メジャー消滅」「田中のために新制度成立を」との報道が出ている状況。そこで田中の気持ちを憂慮した球団側は本人の意思確認を優先し、近日中にも立花球団社長が話し合いの場を設けることになった。
ところが、そんなドタバタでうやむやになってしまったことがある。田中が今季、球団に対して抱いた不信感を拭い去ることだ。「球団が本来、最初にやるべきことは田中に今季の球団の行動を説明することでしょう」(球団関係者)
昨オフのこと。米国のウインターミーティングに出席した立花球団社長はメジャー球団関係者に田中のメジャー挑戦について聞かれ「来オフは田中が入札制度を利用する」と説明。本人に確認を取る前から“いってらっしゃいムード”をにおわせた。「日本一」を目指すシーズンを前に起きた出来事に、田中が不信感を抱かないわけがなかった。エースは周囲に「そんなに出て行けというなら、僕はチームに残ります」と宣言するなど、ヘソを曲げてしまったという。
そんな一件があったなか迎えたシーズンで田中は連勝記録を更新。すると今度は、三木谷オーナーが引き留めを画策していることが発覚した。球団から何の話もなく、報道で状況を知ることになった田中は「それなら絶対に出て行きます」と周囲にポロリ。にわかに巻き起こった“残留要請路線”に不信感をさらに強めたとか。
球団としてはケンカ別れだけは避けたい。岩隈(現マリナーズ)がメジャー挑戦する際には、年俸の支払いをめぐって右腕が不信感を抱いたまま海を渡った事例もある。関係者の間では「岩隈は二度と楽天のユニホームに腕を通すことはない」とまで言われている。状況は違えど、スッキリした形で移籍を実現させたいのは関係者の誰もが望むところだ。だからこそ、まずは謝罪が必要という声は多い。
近日中にも行われる会談の場で、エースがついに今オフのメジャー挑戦の意思を球団側に告げることになりそうだが、田中が本当に待っているのは「長いシーズンご苦労様」ではなく「申し訳なかった」のひと言だ。
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