建設会社社長が切りつけられた現場(中央下)。すぐ近くには富野中学校がある=22日午前9時36分、北九州市小倉北区、朝日新聞社ヘリから |
22日午前5時40分ごろ、北九州市小倉北区常盤(ときわ)町の住宅の駐車場で、建設会社社長の男性(47)が男に包丁のようなもので切りつけられた。社長は顔や腕、足などに重傷を負って病院に運ばれた。命に別条はないという。男は現場から走り去った。県警は「暴力団犯罪の可能性も視野に徹底した捜査を行う」と異例のコメントを出し、殺人未遂事件として、100人態勢で逃げた男を捜している。
県警によると、社長は出勤するため、自宅前に止めた軽乗用車に乗り込むところを、男に無言で切りつけられた。男は何も取らずに逃げた。近くの犬がほえ、「誰か来てくれ」と社長の叫ぶ声を聞いて、自宅にいた妻(43)が血まみれの社長を発見。「夫が刺された」と110番通報した。
社長は右こめかみ付近や、腕、足を切りつけられており、市内の病院で治療を受けている。
逃げた男は身長170センチくらい。黒っぽい服装で、フルフェースのヘルメットを着けていた。県警は、社長が襲われた状況から、男が待ち伏せをして切りつけたとみている。県警は、社長が暴力団とのトラブルがなかったかどうか調べている。
現場はJR小倉駅の東約3キロの住宅街。