宮城県警:逃走事件中にゴルフ、署長更迭

毎日新聞 2013年11月22日 21時02分(最終更新 11月22日 21時19分)

 宮城県警は22日、ドイツ人容疑者の逃走事件が発生しているにもかかわらず、休暇を取ってゴルフをしていたとして、大河原署の大友利治署長(57)を警務部付とする人事異動を発表した。「署長としての適性を欠く」と説明している。事実上の更迭で、処分も検討している。

 県警によると、大友署長は14日午前8時ごろから午後2時ごろまで、県南部のゴルフ場で同署員3人とプレーしていた。県内では前日夕、傷害容疑で逮捕され仙台中央署で取り調べを受けていたドイツ国籍の自称大学生、シューツ・ペトロ・ウラジミロビッチ容疑者(25)=加重逃走容疑で再逮捕=が逃走。県警を挙げて捜索している最中で、容疑者が出頭したのは14日午後6時半ごろだった。

 大友署長は13日、事件発生前に有給年次休暇を申請していた。「県民と組織に大変申し訳ないことをした」と話し、辞意を伝えているという。

 同行した署員は「署長に誘われ断り切れなかった」と話しているという。【三浦研吾】

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