おっぱい。それは奇跡の膨らみ。
ちっぱい。それは無限の可能性への希望。
ここは「バスチェスト大陸」。
たわわに実る自然、たおやかな大地、胸躍る神秘に恵まれた、奇跡の島。
東西に広がるこの大陸は、中心から2つの王国分かれており、西方の山岳部には、巨乳族の女王が治める「パイクォーツ王国」が、東方の広く平坦な土地には、貧乳族の女王が治める「サーペッタン王国」が広がっている。
世には様々な思想、宗教があるが、両王国では太古から女性の胸を信仰の対象としていた。
両種族ともにおっぱい、ちっぱいを訳隔てなく愛し、お互いの胸を称え、仲良く力を合わせ暮らしていた。
両国では、10年に1度、国境にあり、どちらの領土にも属さないムネ平原に集い、巨乳族の神、巨乳神「ボイーヌ」と、貧乳族の神、貧乳神「ペタン」を、それぞれの神殿の巫女が召喚し、繁栄を願う祭りが行われていた。
しかし千年ほど昔、祭りの為に呼び出した乳神が突如争いをはじめた。
祭りに胸を弾ませていた人々は一変、恐怖に胸を冷やし、神々の怒りが治まるよう、祈るしかなかった。
その激しい戦いにより、バスチェスト大陸はムネ平原を中心に南北に裂け、後にムネの谷間と呼ばれる事になるその大峡谷によって、両国は分断された。
力を使い果たした乳神達は消え、再び召喚しようとしても、二度と現れる事はなかった。
お互いの神の争いは、巨乳族、貧乳族の心にも確執を生み、いつしか、両国では巨乳信仰、貧乳信仰の思想が根付いた。
一触即発の睨み合いが続いたが、ムネの谷間の存在による攻めにくさや、「その大峡谷を作り東西を分断したのは、互いに干渉するなという神の意思だ」
という考えを持つ人々により、互いに攻めあぐね、ギリギリの均衡が保たれていた。
しかしまた、突如巨乳国と貧乳国を隔てていたムネの谷間が再びくっつくという謎の地殻変動が起こり、再び大陸はパニックに襲われた。
一緒になったムネの谷間は広い野原へと戻り、名をダッチュー野と変え、巨乳と貧乳、両種族の戦乙女達が争う戦場と化した。
こうして、危ういながらも長年保たれていた平和は崩れ去り、バスチェスト大陸は巨大な戦火に包まれたのだった。
